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弊社の標準施工について書こうと思います。
今回注目して欲しいのは、1階部分の『柱脚金物』の熱橋処理です。
柱脚金物とは、柱に掛かる引抜き荷重(上向きの荷重)で柱が抜けないように、土台と柱を緊結する構造金物です。
一般的には上図のように、基礎に耐荷重の大きいアンカーボルトを埋め込み、これにホールダウン金物を取付けます。
このアンカーボルトが、実は問題なんです。
構造金物は、鉄やステンレスで出来ています。
鉄やステンレスって、木材に比べると458~125倍も熱を伝えやすいんです。
また、鉄やステンレスほどではありませんがコンクリートも熱を伝えやすい物質です。
木材の13倍くらい・・・。
だから寒い冬になると、コンクリートは冷たくなり、その熱は構造金物を冷たくします。
冷たくなった構造金物は、室内の暖かい空気に触れ結露します。
でも窓ガラスのように、拭き取ることは出来ません。
柱や土台を濡らし、腐朽菌やシロアリを招くかもしれません・・・。
こうした熱を伝える部位を『熱橋』と言います。
そして、こうした部位には『熱橋処理』が必須だと弊社では思っています。
実際に、現場で行っている熱橋処理をご覧ください。
アンカーボルトの根元に、ご注目ください。
床パネルとアンカーボルトの取合いに、銀色のテープが貼られています。
アンカーボルトの径は、16mmあります。
そのため、床パネルには30mm程度の穴を明けます。
そこにアンカーボルトを通し、穴回りにたっぷりと発泡ウレタンを充填します。
発泡→硬化後、はみ出したウレタンを平らに切削します。
その上に気密テープ(銀色のテープ)をしわにならないように貼ります。
写真は、この段階を撮ったものです。
アンカーボルト及びホールダウン金物に、発泡ウレタンを吹き付けます。
ウレタンは非着物の温度が低いと、付着しずらい特性を持っています。
冬季は接着しずらいので、注意が必要です。
空気中の水蒸気と反応して発泡するタイプが多いので、一度に大量の吹付は厳禁です。
何回かに分けて、発泡を行います。
この後、硬化したウレタンを切削し、最後に気密テープで覆います。
これにて、熱橋処理&気密処理完了です。
弊社では当たり前に行っている施工ですが、他社の現場ではあまり行われていないように感じます。
壁の中で、結露が発生していなければ良いんですが・・・。
posted by Asset Red
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