網入り複層ガラスの熱割れが発生しました。

築13年超の弊社OB様より、ガラスにひびが入ったという連絡が入りました。

ガラスの写真も貼付されています。

網入り複層ガラスです。

当時は遮熱Low-Eタイプを使用する事が多かったんです。

外側の型ガラス内側にアルミ膜、アルミスペーサーを挟んで内側に透明網入りガラスという構成です。

割れているのは、内側のガラスです。

間違いありません、『熱割れ』です。

熱割れとは網入りガラスが日射熱等で温められて内部のワイヤーが伸び、その伸び率にガラスが耐えれなって割れる自然現象です。

某サッシのカタログには、こんな表記がありました。

■熱割れ

窓にはめ込まれたガラスが太陽光に当たることにより、その熱で割れることがあります。

これを『熱割れ』と呼んでいます。

窓ガラスに直接光を受けると、照射された部分は吸熱のため高温となり膨張します。

一方、周辺のサッシにのみ込まれた部分や、影の部分はあまり温度上昇せず、低温のままとなります。

この低音部は高温部の熱膨張を拘束し、結果としてガラス周辺部に引張応力が発生します。

この熱応力は被照射部と周辺部との温度差、すなわち板内温度差に比例し、ガラスのエッジ強度をこえる引張応力が発生すると熱割れになります。

この現象はガラスの特性として、不可抗力的に発生します。

熱割れによりガラスが割れた場合には、下記を参考に対策を行ってください。

熱割れの特徴として、ガラスのエッジ部から直角に始まり、それから蛇行しています。

熱割れの防止

室内側に熱だまりができ、ガラスが高温になるような部位への取付けは避けてください。

ガラス面への日射が均一でなく部分的に日陰ができるとガラス板内の温度分布が変わり、影のない場合に比べて発生熱応力が大きくなり、熱割れが発生しやすくなります。

このような部分への取付けは避けてください。

冷暖房の吹き出し空気や熱を直接ガラスに当てたり、強い照明を当てたりしないでください。

ガラス面に紙やフィルムを貼ったり、ペンキを塗ったりしないでください。

その部分の日射吸収率が極端に大きくなります。

室内側ガラスの全面しくは一部にカーテンやブラインドなどの遮蔽物を密着させないでください。

また、ざぶとんや、置物などをガラス面にたてかけないでください。

網入り板ガラスは金属網がガラスに封入されているため、切断時にガラスの切り口にキズが付きやすく、許容応力が一般の板ガラスの半分程度になっているため、熱割れが起こりやすくなります。

なんか、盛大な言い訳としか思えません。

結局、割れやすい場所には使わないでって事でしょ。

しかも、網入りガラスやペアガラスは特に割れやすいそうです。

残念ながら、経過年数に関わらず修理にはお金が掛かります。

『複層ガラスの品質保証について』の免責事項の欄に、しっかりと明記されていました。

⑥熱割れや強化ガラス(耐熱強化ガラスを含む)の自然破壊

ナルホド・・・、確かに自然現象なんだと思います。

同じお宅の同じ窓ばかり、割れることがありますから・・・。

でも私の経験によれば、メーカーや製品により、熱割れの発生頻度にはかなりの違いがあるように思えるんです。

同じメーカーでも、シリーズにより熱割れが多かったり少なかったりします。

なにか他の原因があるのでは

ついつい、疑っちゃうんですよね・・・。

さっそく見積依頼を掛けました。

結構費用が掛かるんですよね・・・。

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