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1月17日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ、気温もまあまあ高いかな。
風も無いし上着は要らないかもしれません。
夜は冷えそうですが・・・。
板橋区高島平5丁目では、屋根瓦のメンテナンスを行っています。
築19年目を迎える弊社OB様のお宅です。
屋根材はラファージュ・ルーフィング社のセンチュリオンというコンクリート瓦です。
世界40か国以上に渡って販売された、一世を風靡した屋根材なんです。
たしか以前は日本モニエルという会社が製造していたと思います。
でも既にメーカーが撤退しており、瓦材自体の供給も止まっています。
瓦が割れたらどうなるんだろう?
心配ですよね・・・。
たとえ色違いであっても、瓦が存在していれば、どうにか交換対応は可能です。
でも、それすら無かったら・・・。
最悪の場合、屋根材をそっくり交換するしかないんです。
事業撤退や倒産・廃業は、ある意味仕方のない事かもしれません。
でもユーザー保護をもう少し考えて欲しいですよね。
提携工場で、継続的に生産してくれるといいのに・・・。
この瓦を使った家がOB様の中にも数件あるんです。
今回行うメンテナンスは、棟瓦のメンテナンスです。
原則、瓦は必要ありません。
一般的な瓦の棟部分の納まり図を挙げてみました。
センチュリオンの棟も、ほぼ同じ納まりになっています。
今回の工事では、冠瓦(棟瓦ではなく、冠瓦というようですね。)を一旦取外して葺き土・棟補強用芯材の交換を行います。
そして冠棟を再度取付します。
イラストによれば、こんな金物の上にタルキを取付け、周りを漆喰で固めているようです。
そしてタルキに冠瓦を釘で留めています。
時が経ちタルキが腐朽すると、釘が抜けてしまいます。
釘が抜けてしまえば、地震や台風の際に冠瓦が落下するかもしれません。
外壁のメンテナンスに当たり、将来を見据えて冠瓦も交換しておこう!
と、言う訳です。
木製タルキは樹脂製タルキに交換するようです。
そして、葺き土を漆喰からシルガードに変えます。
そもそも漆喰とは消石灰や粘土・海藻のりなどを混ぜ合わせたものです。
主成分は消石灰ですが、それだけでは安定しないので、つなぎとして海藻のりなどの糊成分や繊維質を混ぜて使います。
漆喰は燃えにくいので防火対策としても古くから住宅に使われてきました。
一方シルガードは、通常の漆喰にさらに特殊なシリコンなどの防水材が使われています。
屋根などの常に風雨にさらされる環境において、高い耐久性を発揮できる訳です。
冠瓦を留めている釘を接写してみました。
アレレ・・・。
所々の釘が少しだけ抜けかけています。
このまま放っておいたら、まずかったのかもしれませんね。
上から順に冠瓦を外していきます。
「きれいな瓦だなぁー!」
職人が驚いていました。
そりゃそうです。
滑って落ちたら困るので、外壁と一緒に高圧洗浄してもらいましたから・・・。
そう伝えると
「だよね・・・。」
との事。
有難いと感謝されました。
釘をバールで抜き、冠瓦を上に上げると簡単に外れます。
冠瓦を外すと、こんな感じでした。
タルキの傷みが、思ったよりも進んでいます。
「このタイミングで外して良かったよ。」
「放っておいたら、何かの拍子に落ちていたかも・・・。」
職人が呟いていました。
そして隣の家の屋根を指指しています。
振りむいて見ると、こんな景色が見えました。
見えますかね?
冠瓦を留めている釘が、3cmくらい抜けているんです。
「アレ、ヤバイよ!」
「抜けているって事は、冠瓦があそこまで持ち上がっているって事なんだよね。」
葺いてから、それなりに時間が経過していると思われます。
スリュー釘ではなく丸釘で留められているため、外れやすいんでしょうね。
アドバイスした方が良いのかな?
「隣で工事をしている者ですが、お宅の冠瓦の釘抜けかかっていますよ。」
「早く修理しないと危険です。」
なんて声を掛けたら、詐欺だと疑われないかな?
どうしよう・・・。
冠瓦の交換に、4~5日掛かる予定です。
終わり次第、外壁の塗装工程に入ります。
万が一、割れた瓦があった場合に備えて、色違いの瓦を用意してもらいました。
屋根の色も塗り替えるので、色違いでも問題ありません。
将来に備えて何枚か置いておくよう、お願いしました。
交換が終わったら、写真を挙げたいと思います。
ご期待ください。
posted by Asset Red
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