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1月28日付のアセットフォー日記です。
今日も練馬・板橋の天気は晴れ時々曇り。
最高気温も、どうにか10℃を越えたようです。
早く春が来ないかなぁー・・・。
練馬区桜台1丁目の『FPの家 K邸』では、ようやく型枠の設置が終わりました。
基礎図面の通りにアンカーボルトを設置。
通常のアンカーボルトと柱脚金物用のアンカーボルトを配置しました。
基礎におけるアンカーボルトは、土台と基礎を緊結するためのボルトです。
適切な位置に適切なボルトを配置する事で、建物の荷重を基礎を通じて地盤に伝える事と共に建物の変形を抑制する効果があります。
イラストのように地震や台風の際に耐力壁に水平力が加わると、柱には引抜荷重が掛かり土台から浮いてしまいます。
柱と土台と基礎を緊結する事で、基礎から土台が分離・浮遊・移動・転倒することを防ぐ訳です。
弊社では、許容応力度計算により、その位置や仕様を決定しています。
これが通常のアンカーボルトM12、A40なんて呼ぶ場合もあります。
そして、写真右側が柱脚金物用のアンカーボルトM16です。
長さによってA70とかA80なんて呼ばれていますが、最近は金物メーカーが販売している特殊なアンカーボルトを採用する事が増えました。
写真左側のアンカーボルトです。
先端がキノコ状になっているのが見えるでしょうか?
アンカーボルトって、引抜荷重の大きさによって、埋込長さが変わります。
大きければ長くなるし、小さければ短くて済む訳です。
でも、こうしたアンカーボルトを使えば、短くても大きな引抜荷重に耐えることが出来るんです。
その分、高かったりするんですけど・・・。
価格を採るか?
それとも施工性を採るのか?
難しい選択だとは思いますが、弊社では後者を選ぶようにしています。
施工性の悪い部材や納まりって、うっかりミスによる施工不良に繫がる危険性を否定できないと思うからです。
ヒューマンエラーは無いに越したことありません。
でも、残念ながら起こる可能性はゼロではないんです。
それを減らすには、施工の合理化が一番だと思うんです。
施工が簡単であれば、間違いは減るでしょ?
鋼製型枠の取付状況を真上から撮ってみました。
弊社では縦筋の頭頂部をフック加工している為、立ち上がりの巾を大きくしないと『かぶり厚さ』を確保出来ません。
かぶり厚さとは、鉄筋コンクリート造の鉄筋からコンクリート表面までの最短距離(厚さ)のことを示します。
そもそも鉄筋は、酸化しやすい性質を持っています。
これに対してコンクリートはアルカリ性なので、鉄筋を覆うことで鉄筋が錆びるのを防いでいます。
でも外気の影響で、コンクリートは次第に中性化してひび割れを起こします。
そこから雨水などの水分が浸透すれば、鉄筋は錆びてしまうかもしれません。
これを防ぐには、十分なかぶり厚さを確保する事が重要です。
かぶり厚さの確保こそが、鉄筋コンクリートの強度を維持する必須条件と言えるでしょう。
建築基準法施行令においても、最小のかぶり厚さは各部位ごとに定められているんです。
ちなみに基礎においては、こう定められています。
立上り部分にあっては4cm以上。
それ以外の部分にあっては捨コンクリート分を除いて6cm以上。
なお鉄筋の末端部分は折り曲げ形状によって、余長や内径も定められています。
径16mm以下のフックであれば、その内径は鉄筋径の3倍(3d)以上必要です。
弊社では直径10mmの異形鉄筋を使っているので、その内径は30mm以上必要となります。
よってフック部の鉄筋の端から端の寸法は、10mm+30mm+10mmで最低50mmとなります。
その両側に40mmのかぶり厚さを加えれば、基礎の厚さは40mm+50mm+40mmで130mmになります。
これが最低必要基礎巾です。
でも弊社の標準的な基礎断面は、上図の通りです。
外周部の立ち上がり筋は、そのまま耐圧盤筋にもなります。
その為、必要かぶり厚さ60mmと判断しています。
よって、60mm+50mm+40mmで150mmが必要最低基礎立ち上がり巾となる訳です。
最も施工精度を考えて、180mmを標準としています。
これが弊社の基礎がゴツイ理由です。
フック加工を止めれば、120mmで十分いけるんですよね・・・。
でもフック加工は止めません。
創業以来の弊社の拘りですから・・・。
先程の写真を見て、鉄筋に括り付けられた黄色い頭の部材に気が付いたでしょうか?
コレです。
弊社では、こんな部材を基礎鉄筋に括り付けて、コンクリートを打設しています。
毎度おなじみの『基礎天端一発くん』です。
実はコレ、基礎の天端を平らにするための目安なんです。
これを一定間隔に設置し、頭のレベルを基礎の天端高さに調整します。
調整方法は至って簡単!
全体を見通せる位置に、レーザーレベルを据え付けます。
受光器の高さを天端レベルに合わせて、ひとつひとつの高さを確認します。
高さを調整する場合は、プラスドライバーを頭に挿して回します。
右に回せば低くなるし、左に回せば高くなります。
以前は鋼製型枠に磁石を貼り付け、その下端の高さを基礎天端レベルに合わせていました。
磁石が弱いと下がってしまい精度が落ちてしまいます。
でも強いと、レベルを見て調整する際に手間が掛かるんです。
特に微調整がしにくいんです。
その点、一発くんはドライバーを回すだけですから楽チン&高精度です。
型枠設置、無事完了しました。
浴室点検口も、既にセッテイング済み!
明朝、コンクリートを打設します。
天気予報は『曇りのち晴れ』、問題なさそうですね。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
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