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2月07日付のアセットフォー日記です。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ、雲ひとつありませんでした。
でも気温は低いんです。
時折吹く、強い風が冷たかった寒かった・・・。
弊社施工エリア外に建つ『FPの家 S邸』の、地盤改良工事が始まりました。
写真の通り、狭小地ではありません。
平坦地だし、境界も明確になっています。
でも、前面道路が無いんです。
道路に見えるのは、自転車・歩行者用の遊歩道(以下遊歩道)。
原則、車両の通行は認められません。
そして弊社の施工エリアから、少し外れています。
そのせいで、土地勘も働きません・・・。
遊歩道の下は暗渠になっているそうです。
地盤調査の結果を見ると、こんなことが書かれていました。
「調査結果によると、基礎以深に自沈層が厚く分布し、軟弱なWsw=0.75kN以下の土層が確認されます。
このため、長期的な沈下が懸念される不安定な地盤であり、地盤補強工事による対策が必要と判断します。」
そして提案された地盤補強方法は『Σ-i工法』、拡底翼型小口径鋼管による地盤改良でした。
氾濫平野の中に位置し、直ぐ近くに水路がある敷地です。
地盤補強をするのは仕方ない・・・。
でも、改良長さ8.5mは無いんじゃない!?
そして今日から、『FPの家 S邸』の地盤改良工事が始まりました。
遊歩道入口に置かれた車留めの移動から始まり
遊歩道の養生。
そして、養生の上を重機で自走。
朝一番、テキパキと作業を進めました。
そうこうしているうちに、鋼管杭が到着。
ヨシヨシ、ちゃんとカタログ通りの先端形状をしています。
今日のところは、20本分の杭をが届けてもらいました。
これを、敷地内まで運搬しなければなりません。
荷台にある杭の数を数えてみました。
①長さ3.0mの下杭×20本。
②長さ3.0mの中杭×20本。
③長さ2.5mの上杭×20本。
①②③を繋げると、8.5mになります。
今回は小型車両を使用する為、いつものような長い杭は使えないようですね。
ちなみに長さ3.0mの杭は、1本当たり約36kgもあります。
そして長さ2.5mの杭は1本当たり約30kg。
計60本の総重量は、2.0tになります。
でも遊歩道は原則、車両通行禁止です。
まさか、人力で運んだりしないよね・・・?
もちろん、車で運びました。
交通誘導員に周囲を見てもらいつつ、バックで遊歩道を進入。
いつも通りに敷地前に運搬車両を横付けし、鋼管杭をユニックで吊り降ろしました。
吊降ろした鋼管杭は、速やかに敷地内に移動します。
先端に羽根のついた『下杭』。
長さ3.0mの『中杭』。
そして、長さ2.5mの『上杭』です。
杭同志は、写真のジョイントスリーブを挿し込み、溶接して繋ぎます。
また杭頭には、杭頭キャップを取付けます。
こんなキャップです。
いよいよ、準備完了です。
朝8時に作業をスタートしましたが、既に9時を回っています。
少し、急ぐ必要がありそうです。
重機のヘッドにアタッチメントを装着して、杭の貫入を始めます。
アタッチメントに杭の頭を合わせます。
先端の尖った部分を鋼管に合わせ、挿し込めば良いんです。
バッチリ入りました。
この状態でヘッドを回せば、鋼管についたコマがアタッチメントと噛み合い、抜けなくなる仕組みになっています。
鋼管杭に水平器を当てて、真っすぐに立っているかを確認します。
真っすぐになっていれば、貫入を開始します。
もちろん、杭先端が杭芯に合っているかどうかは、既に確認済みです。
あっと言う間に、貫入完了!
ジョイントスリーブを挿し込み、その上に中杭を挿し込みます。
そして接合部を溶接。
溶接が終わったら、更に回転を加えて中杭部分を貫入します。
そして、上杭を溶接。
さらに貫入を続けます。
あれれ・・・。
90cm程残している状態で、杭が沈まなくなってしまいました。
どうやら、支持層に到達したようです。
充分な地耐力になると、杭が貫入出来なくなるんです。
これを高止まりと言います。
地盤調査時に確認した支持層は深さ8.5mでしたが、このポイントではそれよりも浅かったようですね。
こうした場合は、杭の頭を切ってしまいます。
そうそう、新たな既存杭を発見しました。
見えるでしょうか?
鋼管杭の左側20cmに、18本目の杭が入っていたんです。
でも、ココ建物の下から外れているんですよね・・・。
どんな意図で杭を入れたんだろう?
敷地内に設置したレベルで杭頭レベルを確認後、ガスを使って余分な杭を切ります。
切った残りの杭です。
これは、持ち帰って再利用するそうです。
そして、杭頭キャップを溶接します。
これにて、1本目の鋼管杭の貫入完了です。
こんな感じで、どんどんと杭を貫入していきます。
高止まりになった場合は、杭の回りの土を掘らなければなりません。
そんな時は、こんな道具を使います。
長い2本の柄の先に2枚のスコップの刃先が付いています。
刃先を土に挿し、絵を開くと、スコップの刃が狭くなります。
そのまま上に上げれば、土が取れるしくみです。
狭い場所で穴を掘る際に非常に便利な道具です。
でも、結構疲れるんですよね・・・。
奥の方は、全体的に支持層が浅かったようですね。
ほとんどが高止まりしていました。
これらを切断し、キャップを溶接し、穴回りに土を被せて今日の作業は完了です。
明日も、残りの14本を貫入します。
3時位には終わると思うんですよね・・・。
posted by Asset Red
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