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建前と言えば、ラフターが付き物だと思います。
ラフターと言わず、クレーンなんて言う場合もあります。
どっちが正しいの?
調べてみました。
ラフターって、正しくはラフタークレーン(rough terrain crane)と言います。
自走式クレーンの一種で、走行とクレーン操作が1つの運転席で行えることが特徴なんだそうです。
だからラフターでもクレーンでも良いのかな?
建築現場で写真のような重機を見掛けるでしょ?
これが、ラフタークレーンです。
据付にかなり広いスペースが必要な為、狭小地だと、かなりの確率で設置できないんですよね・・・。
そんな場合は、手揚げになります。
重機を使わずに、人力で建て方を行う訳です。
でも最近は、梁成も大きく梁の長さも長いので、部材1本当たりの重量がかなり嵩みます。
例えば、390mm×105mm×5497mmの米松梁の重量は約112.5kgもあるんです。
こんなの持ち上げられますか?
無理ですよね・・・。
そこで弊社では、ガータークレーン工法を採用しています。
ガータークレーンとは、ガーターに取り付けられたクレーンです。
これを足場に設置する事で、クレーンの代用が可能な足場になります。
欠点はあるけど、なかなかスグレモノの工法だと思います。
簡単に言えば、こんな工法です。
①2本のガーターレールを向かい合う形に足場に取り付けます。
写真にある四角いレールが、ガーターレールです。
②ガーターレール間にランナーの付いた可動ビームを設置します。
写真には、ガーターレールと可動ビームが映っています。
取合い部に滑車が付いていて、これがビームの動きを滑らかにしてくれます。
動く時に「シャーッ」と滑車が回る音がするんです。
③ランナーに電動ウインチをぶら下げます。
ビーム下端にある輪っかがランナーです。
そして、そこにぶら下がっているのが電動ウィンチとなります。
雨で濡れないように、黄色いカバーが被せてありました。
上から見たイメージ図を挙げてみました。
外側に足場、その中にガータークレーンが納まります。
緑がガーターレール、青が可動ビーム、そして丸が電動ウィンチです。
構造材は、電動ウィンチ先端に掛けられた梁クランプに挟んで持ち上げます。
上げ下げをする際には、手元の無線リモコンを操作します。
電動ウィンチには長い紐が繋がっているので、これを引く事で梁を好きな場所まで運ぶ事が可能。
ただし、あくまでも人力です。
しかもガーターレール・可動ビームに沿って、それぞれ矢印方向にしか動かすことが出来ません。
大梁を吊っている様子を撮ってみました。
こんな太くて長い梁を手で持ち上げて運ぶなんて、無理でしょ?
でも、ガータークレーンがあれば大丈夫!
割と簡単に移動する事が出来ます。
でも、足場の外にある材料を吊る事は出来ません。
足場内に運ばないと、使えないんです。
その為、構造材の搬入にはユニック車を使います。
ユニック車とは小型クレーンを装備している運搬車輛です。
正式名称は、トラッククレーン。
ユニック車は通称です。
これ1台でトラック・クレーンの2つの役割を果たしてくれるので汎用性が高く、さまざまな現場で使われています。
ラフターに比べると、力が無いのが珠に疵なんですよね。
前面道路にユニック車を停められない場合は、構造材を1本づつ手で運ぶことになります。
想像を絶するハードな仕事になるんです。
ユニック&ガータークレーンは、狭小地の味方です。
弊社にとって、一番頼りになる秘密兵器だと思います。
posted by Asset Red
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