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たまにはコストの話を書いてみようと思います。
坪いくら?
なんて話ではありません。
もっと大事な話です。
一般的に建設コストと言えば、イニシャルコスト(初期コスト)を指す場合が多いと思います。
少しでも安くしたい!
その気持ちはわかります。
でも、建てた後に掛かるランニングコスト(維持・管理コスト)も重要なんです。
一般的な住宅と高性能住宅の、イニシャル+ランニングコストの合計を比較したグラフです。
ここで言う高性能住宅とは、高耐震・省エネ・高耐久性能を向上させた住宅とお考えください。
イニシャルコストを比較すれば、当然高性能住宅の方が安くなります。
でも月々の光熱費は、高性能住宅の方が安くなります。
住宅設備機器の更新に関しては、双方あまり変わりません。
でも暖冷房機器の更新は、高性能住宅の方が断然お得です。
各室に1台エアコンが必要な家と、2階に夏用エアコン1台+1階に冬用エアコン1台の家では、更新時の負担が大きく違うでしょ?
耐震性や耐久性の高い家では、修繕費も少なくなります。
火災保険料・地震保険料だって、安く済むんです。
住んでから掛かる光熱費や修繕費などのランニングコストを考えてこそ、本当のコストパフォーマンスが判断できます。
こうした費用も把握して、30年後の損得を比較してみましょう!
ライフサイクルコストを比べることこそが、重容だと思いませんか?
増え続ける医療費の問題を見るまでもなく、個人にとっても家自体が健康を維持・増進してくれるなら、言うことはありません。
夏涼しく冬温かい家では、部屋間の温度差によるヒートショックを防ぎ、アトピーなどのアレルギー症状を抑制することが可能です。
家族全員が風邪をひきにくくなるだけでも、毎年の医療費は安くて済む筈ですよね?
上記グラフは慶應義塾大学/伊香賀研究室が数年前に発表したものです。
寒い家から暖かい家に住み替えた中所得世帯の軽減できるであろう年間医療費は、1世帯あたり2.7万円になるそうです。
この中には、休業損失を防ぐ効果と医療費の軽減効果が含まれています。
通院や入院のために会社を休んだり、子供の看病のために会社を休むことってありますよね。
この為に失う費用だって、馬鹿になりません。
休んでばかりでは、評価が下がってしまい出世にも響いたりして・・・。
試しに30年分の費用を算出してみました。
2.7万円×30年=81万円。
このうち、医療費の軽減分は1.3万円ほどになります。
自己負担を2割とすれば、国の負担は5.2万円!
もしも国民の半分が健康になれば、5.2万円×0.6憶人×30年=93億6,000万円の軽減が出来ることになります。
その分を他に回せば、もう少し暮らしやすい国になると思うんですよね・・・。
ローンの借り入れ上限を決める際に、こうした費用も考えてくれればいいのに・・・。
イニシャルコストは安いけどランニングコストの掛かる住宅って、建物の価値は低いし将来の支払い能力を脅かすことにならないのかな・・・。
高性能住宅であれば、その逆になります。
少しくらい多めに貸しても、損しないと思うんですよね。
posted by Asset Red
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上記をご確認ください。