新築現場で、こんなマークを見掛けたら・・・。

現在工事中の現場で、こんな印字を見掛けました。

2階床に張られた厚さ28mmの構造用合板に印字された『JASマーク表示』です。

わかりにくいと思うので表示例を挙げてみたいと思います。

実際のマークとは少し表現が異なっていますが、記載すべき項目は全て同じです。

このマークを見れば、次の事がわかるようになっています。

①構造用合板である事。

②ホルムアルデヒドの放散等級がF★★★★である事。

③接着耐久性能が特類(フェノール樹脂接着剤等)である事。

④厚さが28mmである事。/イラストは12mm

⑤サイズが910mm×1820mmである事。

⑥木質構造建築物の構造耐力上必要な部位に使用される合板で、針葉樹合板が主である事(2級)。/イラストは1級

⑦板面の品質がC-D(下地材の為、節が多い)である事。

⑧販売業者が石巻合板工業㈱である事。

 

そもそもJASとは、Japanese Agricultural Standardの略称で『日本農林規格』といいます。

一般には加工食品などでおなじみのマークですが、合板など木材加工品にも、このマークを表示する制度があります。

昭和24年に『農林物資規格法』として制定された『農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律』は通称JAS法と呼ばれ、『日本農林規格』の制定やJASマークの表示をするための手続きについて定めています。

合板に関するJASは、昭和28年に普通合板が制定されて以降、種類が追加され現在の『合板の日本農林規格』に統合されました。

また関連木材製品として集成材・フローリングや単層積層材などの日本農林規格が制定されています。

合板は木材から薄い板を剥ぎ取り、乾燥させ、仕組み、接着した加工品です。

イラストのように奇数枚の薄い板(ベニヤ)を繊維方向を交互に変えて貼り合わせています。

英語ではプライウッドと言いますが、薄板を複数枚重ねて作ることからきていると思われます。

また年配の方の中には『ベニヤ板』と呼ぶ方も多いと思います。

ベニヤ(薄い板)を貼り合わせて作ったを略してベニヤ板と呼んでいました。

アメリカでは、偽物の事をベニヤと呼ぶそうです。

ちょっと面白いでしょ

JAS規格では合板の外面の品質だけではなく、見ただけでは判り難い接着性能・強度性能・ホルムアルデヒド放散量などについて試験方法し適合基準が定められています。

そして、これら全ての検査項目に合格する合板にJASマークを表示することができます。

ただし製造業者等がJASマークを製品に表示して出荷するためには、農林水産大臣の登録を受けた認定機関(財団法人日本合板検査会など)による、農林水産省令に基づく審査・製品検査を受け、適合しなければなりません。

適合した認定事業者だけが自らJASマークの表示を行い、ユーザーに対する合板の品質性能を保証することが出来る訳です。

JASは合板に対して、それが使用される場合の最低基準を保証しています。

だからJASマークの付いている合板は、JASに定める基準以上の品質を持つ製品であるということになります。

合板の原材料である木材は天然物であるために、製品の品質にはいくらかのバラツキがある事は避けられません。

JASは、そのバラツキが一定の範囲内にある事も含めて基準化しています。

JAS制度の外国開放は急速に展開し、今ではカナダ・アメリカ・フィンランド・インドネシア・マレーシアなどに適用され、現地の工場がJASに定める基準をクリアーし、JAS認定を取得。

その製品を日本に輸出しています。

国産・外国産を問わず合板の使用に際しては、用途に応じた合板の品種を接着性能・強度性能・その他の品質性能によって選択し、JASマークとともに表示してある製造メーカーのマークを確認し、安心して使用できる合板を選ぶことが大切です。

ちなみに最近の合板には、写真のような印字もしています。

この印字は国産材の使用率が100%である事を示しています。

合板1枚1枚に、この印字がしてあります。

この印字を見れば、合板の品質が一目でわかるんです。

素晴らしい制度ですよね。

木材は、太古の昔から人間の生活と密着していたと思われます。

特に日本のように高温多湿の環境下で、人々の生活に和やかな住環境を与える為には欠かせない材料であった筈。

そんな木材の優れた特性を活かしつつ、木材の持つ欠点を製造技術で補正したのが合板です。

無垢材を多用する弊社ではありますが、構造の要所要所には合板や集成材を採用している理由がここにあります。

https://www.assetfor.co.jp 

posted by  Asset Red

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

ただいま、土日勤務のパートさん&現場監督見習いを募集しています。

https://www.assetfor.co.jp/recruit/

上記をご確認ください。

練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーへ資料請求
練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーの見学会へ
  • 練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのFacebook
練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのホームページTOPへ