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2月24日付のアセットフォー日記です。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ、でも寒い一日となりました。
そんな中、練馬区桜台1丁目に建つ『FPの家 K邸』では、FPウレタン断熱パネルの充填が行われています。
毎度お馴染みの緑色の断熱パネルです。
厚さ105mmの木枠付パネルは、現場の状況に合わせて1枚1枚オーダーメイドで製作されます。
そして進捗状況に合わせて、現場に届けられます。
今回は建前の翌日に屋根用パネル&2階床用パネル、先週の土曜日に2階壁用パネル、そして月曜日に1階壁用+1階床用パネルが納品されました。
いつもであれば、1階壁と1階床は別日に納品されます。
でも今回は、ホウ酸処理に合わせてまとめて納品して貰いました。
とにかく1枚1枚が大きいので、なるべく移動を少なくするように工夫しています。
置き場をつくるのも大変です・・・。
2階の壁パネルを充填した後の写真です。
柱間とのクリアランスは2mm、梁間とのクリアランスは0mmでつくってもらいます。
これを入れるのが、とにかく大変で・・・。
上端を叩いたり、下端を叩いたり。
右端を叩いたり、左端を叩いたり・・・。
叩き過ぎるとパネルが斜めになってしまい、それ以上入らなくなります。
少しづつ叩き入れるのがポイントです。
窓開口も工場で開けてもらいます。
現場では、ここにサッシを入れるだけ・・・。
楽チンでしょ?
今回のプランは、片側に妻壁があります。
写真でも、3角形に明いているのが見えるでしょ?
ここには、写真のような3角形のパネルや台形のパネルを充填します。
現場でカットする事はありません。
全てのパネルを入れてしまうと建物の外に行くのが面倒な為、外壁合板を入れ終えるまでは各方向1枚づつパネルを入れないようにします。
1階床にパネルを入れている様子を撮ってみました。
壁と同様に少しづつ叩き入れていきます。
平らになったら、木枠部分を躯体に留めなければなりません。
ここで登場するのが『リユースネイル』です。
ちょっと変わった形状をしているでしょ?
その名の通り、リユースできる釘なんです。
その特徴は、釘打ち機で普通に打てる事。
釘だから当たり前ですよね?
イラストのように木枠に対して45°程度の角度で裏表から打ち込むだけの簡単施工です。
でも、釘頭の四角い穴に電動ドライバーのスクエアビットを挿し込んで回せば、簡単に抜けるようになっています。
これ、ある事をきっかけにして採用しました。
そのきっかけって、なんだと思いますか?
答えは、FPの家の建替えでした。
23年前に、今はもう廃業している工務店がつくったお宅でした。
長寿命を売りにしているFPの家を、23年で建替えるなんてもったいないでしょ!
当然、初めはリフォームで話を進めていました。
でもホームエレベーターのご要望を実現する為には、リフォームは難しかったんです。
色々な悪条件が重なってしまいました。
そこで建替えにあたり、当時のFPパネルの再利用を提案しました。
柱を残した全改築を実施する機会も多い弊社ですから、建物の解体はそれほど難しくありませんでした。
当時の施工方法や、経年状況を確認する事も出来て、良い経験になったと思います。
心配していたアルミテープの剥がれも、ほぼありません。
写真は、その時に回収したパネル片です。
経年による寸法変化は、まったく見つけられませんでした。
目視による経年劣化もナシ!
後日、熱伝導率も測定してもらいましたが、期待を裏切らない値を示してくれました。
色々な傾向も確認できたし・・・。
今後の設計・施工に活かす為の良い教材となったと思います。
でも予想外に大変だったのが、FPパネルの取外しだったんです。
標準的な施工は、壁パネルの場合N75を455mm間隔に裏表から留め付けます。
昔から釘打ち機を使っていますから、ついつい間隔を狭めて留めちゃうんですよね。
これを写真のようにバールを使って抜くんですが、とにかく抜けません。
この時は私も含めたFP関係者にもお集まりいただき、一緒に撤去しました。
いったい何人工掛かったんだろう・・・?!
FPパネルは経年劣化が少ないので、建替えの際に再利用が可能です。
木枠に留め付けた釘を抜けば、簡単に取り外すことが可能です。
なんて言っていましたが、やってみると大違い!
貴重な体験だったと思います。
そして、簡単に抜ける釘を採用した訳です。
スクェアビットって、頭をなめる事がないので、とても助かります。
回転を正・逆変えれば、深く刺さったり抜けたりします。
コースレッドと違い、バンバン撃てるから効率も良いんです。
本当に素晴らしい釘だと思います。
引き続きFPパネルの施工が行われます。
1階床パネルが終われば、1階壁パネルに移行します。
狭い現場では色々とやりにくい面もあるけど、メリットも多い断熱パネルだと思います。
耐力壁として、耐震性を高めてくれるのも嬉しいんですよね。
posted by Asset Red
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