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建物を長く使おうとすれば、様々な点を考慮する必要があります。
例えば耐久性の高い部材を使う事。
そして、より劣化を防ぐ施工をする事。
定期的な点検を行い、必要に応じて手を加えるのも、そのひとつだと思います。
構造躯体と仕上げ材に影響を及ぼさずに配管や配線の点検等が行えたら、いつだって簡単に確認する事が可能でしょ?
1階物入内に設置された『床下点検口』を撮ってみました。
蓋を開け、床下に潜ることで床下にある配管の傷み具合を確認することが出来ます。
そして、必要に応じて修理する事も可能です。
弊社では標準的に床断熱を行っているので、床下点検口も断熱性の高いモノが必要となります。
いくら床の断熱材を厚くしても、点検口の蓋がしっかりと断熱していなければ足裏が冷たくて仕方ありません。
こんな点検口を標準的に採用しています。
開口部の断熱性を表すのに『U値(熱貫流率)』という単位を用います。
この値、数値が小さい程断熱性能が高い事を表します。
例えば、某メーカーの樹脂サッシにアルゴンガスを封入したLow-E複層ガラスのU値が、1.31W/㎡・Kとしましょう。
弊社の採用する床下点検口のU値は、どのくらいだと思いますか?
カタログには、0.34W/㎡・K以下と書かれていました。
これって、樹脂サッシの1/3以下です。
見た目は大した事ないけど、意外と高性能なんですよね。
それでも弊社の標準的な床のU値は0.17W/㎡・Kですから、倍くらい熱が逃げてしまうんです。
こうやって数字を見てみると、窓がいかに熱を逃がすかわかります。
もっと熱の逃げない点検口をつくる事は可能ですが、別の問題があるんですよね・・・。
天井には、こんな点検口が設置されています。
ここから侵入すれば、換気ダクトを触ることが出来ます。
弊社の基本は屋根断熱ですから、この点検口に断熱性能は求めていません。
今回は断熱性能の事を書きましたが、気密性能だって重要です。
天井点検口はどうでも良いけど、床下点検口は気密性が高くないと困ります。
もちろん、しっかりと気密性を確保できる点検口を採用しているので、ご安心ください。
高断熱高気密住宅って、断熱材や気密施工だけじゃありません。
注意しなければならない点がたくさんあるんです。
しかも、これらが経年劣化しないようにする必要があります。
本当に難しいんです・・・。
posted by Asset Red
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