練馬区土支田3丁目の現場で地盤改良を行っています。

3月04日付のアセットフォー日記です。

練馬・板橋の天気は晴れ、今日も暖かくなりました。

 

練馬区土支田3丁目に建つ『FPの家 T邸』では、地盤改良工事が行われています。

小径鋼管による地盤改良です。

長さが7.0mの杭を26本貫入する為、時間との闘いになると思われます。

杭が長いため、上杭・下杭の接合が必要になるからです。

溶接不要のパイルフィット継手を採用する事で時間短縮を図りますが、重機も、より効率の良いものが必要となります。

もっとも足場が悪いから、タイヤタイプの建柱車は利用できません。

そこで今回はクローラータイプの杭打ち機を使う事になりました。

建柱車に比べて腕が延びないので色々と面倒だったりしますが、仕方ありません・・・。

では貫入の様子を少しだけ、ご紹介したいと思います。

現場に納められた下杭×26本。

長さは4.0mあります。

そして下杭×26本、長さは3.0mあります。

パイルフィット継手も、ちゃんと26個納品されていました。

これが杭打ち機です。

杭打ちと書きましたが、実際には杭を打つ事はありません。

昔の杭打ちって、ドーンドーンと杭頭に打撃を加えた打ち込んでいたでしょ

でも今は、杭に回転を加えて貫入させるんです。

だから杭打ちではありません。

でも杭打ち機って呼ぶんですよね・・・。

まずは、段差部分の低い側から貫入する事にしました。

事前に打っておいた杭芯から縦横ともに50cm離れた位置にペグを挿します。

そして鋼管杭の芯を杭芯に合わせます。

ペグをと鋼管杭にスケールを当てて距離を確認しつつ、杭が杭芯に貫入できるよう確認します。

建柱車であれば、杭に水平器を当てて垂直を確認します。

でも杭打ち機には、杭の垂直を確認する機能があるようです。

いちいち水平器を当てて確認する必要はありません。

貫入開始、あっという間に接続部まで貫入が終わりました。

接続部にパイルフィットを挿し込みました。

穴があるでしょ

実は、裏表に高低差をつけて穴が2箇所明いています。

ここに専用のボルトを挿して、上下の杭に留め付ければ接続完了です。

継手に上杭を挿している様子です。

この時は、人力で持ち上げていました。

杭の上部にある出っ張りを杭打ち機のヘッドにあるスリットに入れて、回すだけで固定できる仕組みです。

 

本当はアームにウインチ&ワイヤーが付いているんです。

これを杭に掛け引張り揚げれば、簡単に掴むことが出来るんです。

いとも簡単にセッティングしていました。

腕が良いのか、機械の性能が良いのか・・・。

今度聞いてみようかな

継手にボルトを固定している様子です。

溶接不要は、早くて良いですよね。

溶接って、段取りが大変なんです・・・。

貫入再開しました。

どんどんと潜っていく鋼管杭。

杭頭のレベルを確認しようと待機する担当者。

でも、途中から杭が潜らなくなりました。

どうやら、支持層に到達したようです。

本来であれば、ヘッドに貼った黄色テープまで潜る筈なんです。

ちなに白色テープは耐圧盤の下の杭頭レベルを示しています。

結局、10cmほど高い位置で貫入を完了する事になりました。

いわゆる高止まりってヤツです。

あとで、杭頭をガスで切断しなければなりません・・・。

こんな調子で、26本の杭を貫入しています。

高止まりも何か所かありました。

明日には、全ての杭を貫入できる予定です。

鋼管杭って、水質汚染に繋がらないし残土も出ません。

以前は柱状改良ばかり採用していたけど、鋼管杭の方が良い気がします。

問題はコストだな。

最近は鋼材の値上がりで、益々価格が上がっているんですよね・・・。

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