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弊社では、新築・リフォームを問わず防火樹脂サッシをお勧めしています。
本当は木製防火窓をお勧めしたいんだけど、高コストやバリエーションの少なさ(防火窓自体が少ないんです。)が原因です。
上画像を見れば、その理由は一目瞭然でしょ!
氷水を入れたアルミ・樹脂・木のコップをサーモカメラで覗いた際の画像です。
窓のフレームも、コップと同じです。
外気が低ければ、室内側が冷たくなります。
アルミと樹脂や木を比べれば、その違いは結構大きいんです。
防火樹脂サッシを販売しているメーカーは、複数存在します。
でも弊社では、最近エクセルシャノンの窓しかお勧めしていません。
防火窓って、非防火窓と比べると価格は高いのに性能が低いんです。
アルゴンガス入りLow-E複層ガラスでも、U値はせいぜい1.63W/㎡・K程度です。
網入りガラスが厚い分、中空層が薄くなるのが原因です。
そして、樹脂スペーサーが利用できません。
もっと高性能にして欲しいですよね・・・。
ちなみにY社のAPW330防火であれば、U値は1.60W/㎡・K程度になります。
Y社の方がいいじゃん!ってなりますよね。
弊社も発売開始当初は、そう思いました。
でも、使っているうちに考えを改めたんです。
その理由のひとつは、サッシの気密性です。
ほとんどの樹脂サッシは、A-4等級になっています。
等級が同じなら、問題ないと思うでしょ?
でも気密測定をすると、その違いは予想外に大きいんです。
窓の気密性が悪いと、ご入居後にクレームが入ります。
「窓に近づくと、スースーして寒い。」
大抵、ご入居後1年経過した冬に言われるんです。
決して、パッキン等の劣化が原因ではありません。
ご入居前に計測した隙間風の風速と、ご入居後の隙間風の風速は変わっていませんから。
1年目は、暖かさに感動して窓の隙間から入るわずかな風が気にならなかったんだと思います。
でも暖かさに慣れてしまうと、この隙間風が気になるようです。
弊社では第3種換気をお勧めする事が多いので、室内は外に比べて負圧になっています。
窓に隙間があると、そこから隙間風が入るんですよね。
隙間風が気になれば、何らかの対策が必要になります。
でも大抵のサッシは、調整できる巾が小さいんです。
でもシャノンの窓は、かなり調整出来ます。
調整する事を念頭に置いて設計していると思うんです。
そして、長期に渡って部品をつくり続けています。
23年前のOB宅でサッシの故障が発生しました。
弊社ではかなり早い段階から樹脂サッシを採用しているので、こんな事も、たまにあるんです。
他メーカーからは「廃盤で部品がありません。」と言われましたが、シャノンからは言われた事がありません。
「部品が無ければ、どう対処すればいいんでしょうか?」
イヤミの積りで質問すると、メーカー担当者は、こんな言葉を返したんです。
「窓ごと交換するしかありません。」
「改修用の樹脂窓も発売されていますよ。」
でも、防火対応にはなってないんですよね・・・。
これがキッカケとなり、シャノンをお勧めするようになりました。
ガラスのバリエーションの多さも、魅力のひとつだと思います。
ガラス毎の外気温によるガラス表面温度を示したグラフです。
グラフ左側が高性能、右側が低性能になっています。
でもガラスの性能って、U値だけではありません。
日射取得性能とU値のバランスも大事なんです。
日射取得性能が高いガラスは、冬の陽射しで室内を暖めてくれます。
U値は、暖かい室内の温度を外に逃がさない性能です。
どちらも高いに越したことありません。
でも残念ながら、日射取得性能の高いガラスはU値が高んなる傾向にあるんです。
シャノンの複層ガラスのU値と日射取得率を示した表を挙げてみました。
グリーン・ブロンズが日射取得の少ないガラスです。
そしてCDVクリアが高いガラスとなりす。
日射熱取得率を見ると、0.48・0.44・0.74という数値が書かれているでしょ?
これ、陽射しが入る割合なんです。
窓に当た根日射熱量は、1㎡当たり400Wなんだそうです。
上図のように、南面の窓が12.5㎡ある場合の日射熱の合計は5,000Wになります。
でもガラスによって、実際に室内に届く熱量は変わってしまいます。
グリーンであれば、5,000W×48%で2,400W。
ブロンズであれば、、5,000W×44%で2,200W。
CDVクリアであれば、5,000W×74%で3,700Wとなります。
かなり違うでしょ!
一方U値は、1.17・1.17・1.49となっています。
内外温度差が20℃の時のガラスから逃げる熱を計算してみると、292.5W・292.5W・372.5Wになります。
陽射しで暖かくなる分と、ガラスから逃げる分を差し引きすれば、どっちが得かわかるんです。
但し、晴れている時の話です。
晴れていなければ、陽射しで暖かくなる事はありませんから・・・。
「そんなの、わかる訳ないじゃん!」ってなるでしょ?
過去の天気を基にして、シュミレートする必要性がここにある訳です。
シュミレートして見なければ、比較できませんから・・・。
シャノンのサッシであれば、選択肢が増えます。
次世代ガラスを選べるんです。
U値/日射取得率は、1.05/0.56・1.13/0.68となっています。
陽射しで得る事の出来る熱量/逃げる熱量は、262.5W/2,800W・282.5W/3,400Wです。
どちらも、かなりのバランスでしょ?
でも、このガラスは防火サッシには使えません・・・。
そこで弊社では、防火シャッター付引違い窓の場合のみ、このガラスを採用しています。
ちなみに、この時のスペーサーは樹脂スペーサーです。
他の防火サッシにも、使えると良いですよね。
追加認定される事を切に願いたいと思います。
他にも、色々なメリットのあるサッシです。
弊社が拘る理由、お判り戴けたでしょうか?
もちろん、改良して欲しい点もあります。
サッシ&ガラスって、とても重要なアイテムです。
それだけに、チェックすべき点が山ほどあると思います。
posted by Asset Red
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