東京都の場合、レンジフードの排気ダクトは特定不燃材料で被覆します。

東京都では、ジャバラダクトは全面的に使用禁止の方向で指導されています。

よって、その使用に当たっては所轄消防署の確認が必要となる訳です。

また、排気ダクトと可燃物との距離は10cm以上離すという指導もあります。

ただし、次の条件においては10cm未満でもOK。

・50mm以上の特定不燃材料で排気ダクトを被覆する。
・可燃性の部分を5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離す。

そこで弊社では、150Φのスパイラル管にセラカバーSを被せています。

セラカバーSは、ニチアスの厨房排気ダクト用防火材です。

20mmの厚さで、ロックウール50mmの厚さと同等以上の性能を発揮。

外装材(ALGC)付のスナップオンタイプのため、ロックウール50mm巻き付けに比べ施工効率が大幅に向上します。

特に裁断しやすいんですよね。

でも上図のようにFPウレタンパネルに穴を明け、そこにセラカバーSを挿入します。

セラカバーは繊維系被覆材の為、空気の通り道になるんですよね。

そこで、こんな施工を行うようにしています。

黒いのが透湿防水シート、そこに丸い穴を明けています。

穴の内側に見える灰色が、耐力面材『EXハイパー』です。

そして、その内側の白いのがセラカバーS。

突き出ているのがスパイラルダクトです。

まず、防水テープをダクト回りに貼っていきます。

下から上に貼り上げ、セラカバーSの断面が見えなくなるようにします。

そして、その上にドームパッキンを被せます。

最後に、ドームパッキンの四辺を下→右→左→上の順に防水テープで貼って完了です。

また室内側にも、気密処理が必要となります。

その処理方法については、別の機会にご紹介したいと思います。

お楽しみに・・・。

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