アルゴンガスは、窒素・酸素に次ぎ大気中で3番目に多い気体です。

樹脂サッシやペヤガラスが当たり前になった昨今、こんなイラストも良く見掛けるようになりました。

トリプルガラスの断面構成を見てみると、そこには『アルゴンガス』という言葉が書かれています。

アルゴンガスという方もいると思います。

今回は、このガスについて簡単に書いてみようと思います。

アルゴンガスは、窒素・酸素に次ぎ大気中で3番目に多い気体です。

しかし、その比率はわずか0.93%程度。

そのため、レアガス(希ガス)のひとつとされています。

他の物質と反応しない『不活性ガス』で毒性もなく不燃性で、人体に全く影響ありません。

ずいぶん以前に、こんな話を聞いた事があります。

「アメリカでは、アルゴンガスを充満させた部屋でペアガラスを作っている

人体に無害だから出来るのかな

でも酸欠になるよね・・・。

眉唾話と切り捨ててしまいましたが、真相はどうだったんだろう???

 

ちなみにペア・トリプルガラス内部にアルゴンガスを封入するのは、比重が大きく対流を抑制する(対流熱を伝えにくくする)ため。

冷気・暖気をガラスで遮断することで熱の出入りを抑制し、冷暖房効率を高めることができるんです。

アルゴンガス入りLow-Eペアガラスもしくはアルゴンガス入りLow-Eトリプルガラスは、ガラスを多層化しLow-E膜を設ける事で放射による熱移動を抑制します。

そして中空層に比重の大きいガスを封入する事で、対流による熱移動も抑制します。

ここに、より比重の大きいクリプトンガスを利用すれば対流による熱移動をさらに抑制する事も可能です。

但しクリプトンガスは、大気中には100万分の1しか存在しません。

アルゴンガスよりも、さらに希少なガスという訳。

だから高いんだ・・・、納得

比重が大き過ぎるので、中空層が12mmを超えると対流が発生し熱移動の抑制効果が弱くなるそうです。

最近のペアガラスやトリプルガラスは中空層が16mm位あります。

こんなガラスにクリプトンガスを封入しても、アルゴンガスと大差ないかもしれません。

高い割に大したことないじゃん

なんて事にならないようにしたいですね・・・。

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