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板橋区徳丸1丁目で『FPの家 O邸』のスクリューウエイト貫入試験を行いました。
あまり聞き慣れない試験名ですよね。
でも、昔から一般的に行われている試験なんです。
この試験装置及び試験方法は元々スウェーデンで開発されたそうです。
そこで導入元である国名を考慮して、旧規格までは『スウェーデン式サウンディング試験』という名称でした。
でも対応国際規格では、スウェーデンという国名が使われていません。
しかも日本では試験装置及び試験方法が独自に発展し、対応国際規格とは異なるものにもなっていました。
そこで令和2年10月26日付で「JIS A 1221 スクリューウエイト貫入試験方法(旧 スウェーデン式 サウンディング試験方法)」が公示されました。
つまり規格名称をスウェーデン式サウンディング試験から、スクリューウエイト貫入試験に変更した訳です。
鉄道の線路を敷設するための地盤調査方法としてスウェーデンで生まれたのがSWS試験です。
スクリューポイントと呼ばれるキリ状の部品のついたロッドに回転を与えたり、荷重を掛けたりして貫入します。
その貫入具合から地盤の強さを判定します。
以前は2人掛かりでロッドに回転を与えたり、ウエィトを載せ換えたりしたいたんですよね・・・。
私も若い頃に随分やりましたが、結構疲れるんです。
最近はどんどんと機械化が進んでいます。
こんな機械を使って試験を行います。
黄色いのが試験装置、赤いのが発電機です。
そして白いのは、運搬機なんです。
エンジンが付いているので、キャタピラを使って自走できるんですよね。
農業機械を改良したモノが売られているそうです。
ちょっと前までは試験装置にタイヤが付いていて、人力で運んでいたのに・・・。
試験装置自体は、以前から変わっていません。
随分前に旧機から現行機に変わったままなんです。
製造元では既に新型機も出ているようですよ。
試験ポイントに機械を据え付ければ、後は機械が勝手に地盤の支持力等を調べてくれます。
オペレーターは、画面を見ながら画面にタッチするだけなんですよね。
採取したデーターも、スマホから会社に転送できるそうです。
凄いですよね。
あとは、ひたすらロッドを繋いでいます。
これだけは、機械化できないのかな?
そして試験が終わると、地面に刺さったロッドを抜いています。
長い柄を上下にキコキコ動かすと、ロッドがどんどん上に上がるしくみです。
見ていると、結構おもしろいんですよね。
ロッドを抜き終える頃には、こんなドロドロした粘土が出て来ました。
水位は、意外と低いようですね。
ロッド先端には、砂がこびりついていました。
支持層は砂質土のようですね。
これを計5箇所、行いました。
残念ながら、あまり良い結果ではありませんでした。
深さ7.0m位まで、自沈層が連続するんですよね。
その後、支持層が出て来ます。
坂の途中にあるせいか、支持層の深さもマチマチです。
鋼管杭を使った地盤補強が必要になると思われます。
事前に近隣データーも確認していましたが、あまり良くなかったんですよね・・・。
やっぱり!という感じでした。
地盤補強の提案書を待ちたいと思います。
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