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昨日の拙ブログの続きです。
以下、千葉県野田市の『千葉県立博物館・美術館』に置かれた『関宿藩の年収はおいくら?』と書かれた紙片からの転載となります。
2.関宿藩全体の収入の続きです。
前回はコメの値段から収入を計算していました。
そこで今度は、そばの値段から収入を計算してみましょう。
そば×1杯=16文=1文を20円として320円にしました。
1両=4,000文(1両=1石)ですから、80,000円の9割で72,000円。
これに19,200石を掛けた13憶8,240万円が収入です。
米ベースの時は7億7,760万円でしたから、ずいぶんと違いますよね・・・。
でもこれを人件費ベースで計算すると、もっと違うんです。
関宿藩の最下級の武士の年収『2人扶持(=3.2石)』と現在の千葉県の最低賃金(時給953円)が同じ基準とします。
1日4時間×年260日働いた時の収入は次の通り。
953円×4時間×260日=991,120円=3.2石
1石あたりの金額は309,725円ですから、これに19,200石を掛けると約60憶円になります。
そばベースの実に4.3倍です。
凄い金額ですよね・・・。
でも、どれが正しいんだろ?
米をベースにするから、話がややこしいんです。
でも当時は金本位制ではなく、『米本位性』でした。
たぶん米ベースの金額が正解なんだと思います。
ちなみに、この紙には、これ以上の事は書かれていません・・・。
あとは自分自身で調べるしかない訳です。
機会があれば、計算してみようと思います。
以前は住宅性能も、こんな感じだったんですよね。
「ウチのつくる建物は、高性能!」
「夏冬快適で省エネですよ。」
なんて言葉が溢れていました。
でも最近は共通の指標が広まりつつあります。
UA値やC値がソレです。
でも、この指標で建物の性能を全て表すことは出来ません。
「UA値が小さいから高性能!」
「UA値が小さい方が、快適で省エネなんでしょ?」
「窓はトリプルガラスじゃなければ、ダメなんですよね・・・。」
こうした考えの方も大勢いると思います。
でも残念ながら、必ずしもそうでは無いんです・・・。
こうした指標はあくまでも建物の性能の一部を数値化したものに過ぎません。
建物の性能にも色々あります。
どの部分を高めていくのかによって、快適性も変わります。
数字にすると、信憑性が上がるでしょ?
でも、ソレを使って自分に都合よく誘導する事も可能なんです。
しっかりと比較・検討しないと危険です。
なんて事を改めて考える機会になりました。
千葉県野田市にある関宿城址近くに建つ博物館の資料の話でした。
中々興味深い話だと思うでしょ・・・。
posted by Asset Red
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