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5月07日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は曇り。
平年並みの気温なんですが、時折雨が落ちて来ます。
出来れば、降らないで欲しいんですよね・・・。
だって、練馬区土支田3丁目の『FPの家 T邸』で『木材劣化対策』を行っているんですから。
木材劣化対策って何?
という方も多いのでは・・・。
簡単に言えば、シロアリや木材腐朽菌から木材を守るいくつかの対策を指します。
「あー、防蟻・防腐処理の事ネ!」
と思ったでしょ?
残念!
いわゆる『防蟻・防腐処理』とは、少し違うんですよね。
どこが、どう違うのかを説明させて戴きます。
こんな薬剤を使っています。
ティンボアPCOという木材保存処理用に加工されたホウ酸塩粉末をお湯に溶かした水溶液。
これを木部にたっぷりと噴霧するんです。
ホウ酸は従来の合成殺虫剤と違い、安全です。
空気も汚さないし、効果も長続きします。
ご存知でしたか?
従来の合成殺虫剤を使った防腐防蟻処理の効果は3~5年しかありません。
でもホウ酸は揮発・分解しないので、水で洗い流されない限りずーっと効果を発揮します。
ちなみに弊社では、15年保証を行っています。
弊社では、2階床梁から下の構造材全てに噴霧します。
これを『1階全部処理』と言っていますが、追加金額を戴ければ、『全構造材処理』だって行います。
本当は、後者をお勧めしたいんです。
でも狭小地では、施工上の問題がありまして・・・。
「えっ!基礎天端+1.0mが普通でしょ?」
と思った方も多いのでは?
こんな調査結果があります。
解体建物の築年数とシロアリの被害状況をまとめています。
赤丸がヤマトシロアリ、オレンジ丸がイエシロアリを示します。
また、発生箇所の地面からの高さもかるようになっています。
これを見ると、地面から3.0m以下の被害が意外と多いことに気が付くでしょ?
つまり、地面から1.0m以下だけ対策を施していても、シロアリの被害は防げないんです。
だから、1階全部処理が必須なんです。
でも合成殺虫剤をタップリ噴霧したら、中に住む人に悪い影響が出るかもしれませんね・・・。
ちなみに、その濃度はイラストにあるように24%BAE以上!
これって、かなり濃いんですよね。
劣化がストップするホウ酸量を挙げてみました。
イエシロアリやヤマトシロアリって、濃いホウ酸じゃないと効かないんですよね。
でも普通のホウ酸水溶液では、この濃さを実現できません。
ちなみに某ホウ酸系防腐剤メーカーでは、ティンボアPCO水溶液を2日に分けて噴霧する事を推奨しています。
1回乾かせてから、改めてもう一度噴霧しなければならない訳です。
ホウ酸を水に溶かしただけの水溶液では、充分な濃度のホウ酸が木材内に残らないからなんだそうです。
以前、1日に2回処理を行っている工務店の現場のホウ酸濃度を調べさせてもらった事があります。
「2日に分けるのではなく、1日に2回噴霧しても同じでしょ?」なんて言っていました。
でも結果は✖。
とても充分な濃度とは言えません・・・。
腐朽菌の食害は防げても、シロアリの食害は防げないレベルだったんです。
そう伝えると、かなり動揺していました。
その点、弊社のホウ酸処理は大丈夫!
一回の噴霧で十分な濃度になるんです。
現場の様子も少しだけ挙げてみたいと思います。
今日の木材劣化対策に合わせて、朝9時にFPウレタン断熱パネル(1階壁用&1階床用)を納品してもらいました。
納品には担ぎ屋さんを2名立ち会わせ、指定した場所に搬入してもらいます。
ホウ酸の噴霧は、納品の1時間ほど前から始めていました。
2階床合板の裏側&2階床梁の側面と下面、そして柱・土台・大引きを全てホウ酸水でビショビショにします。
ついでに、1階用の筋交いや間柱・半柱にも噴霧します。
1階床合板も同様です。
裏表だけではなく、小口・小端の6面全てに噴霧します。
FPパネルもそうですが、1枚づつひっくり返し、移動しながら噴霧するので大変な労力なんですよね・・・。
表面が濡れて光っているのがわかるでしょ?
乾くと、ホウ酸の結晶で白くなります。
土台や柱も同様です。
ホウ酸は雨に濡れると流れてしまうので、建物の外側にはブルーシート養生を行いました。
既に屋根も葺き終わっているので、雨が降っても問題ありません。
これで、ひと安心という訳・・・。
玄関先に、こんなステッカーが貼られていました。
『ホウ酸処理チェック』と書かれています。
丸の中がオレンジ色になっているでしょ?
これ、実はホウ酸濃度を確認した証なんです。
確認には、こんなチェッカーを使います。
簡単ですよ。
柱や梁等のホウ酸を噴霧した場所に、シュッとひと吹きすれば良いんです。
中にはクルクミンが入っていて、これが段々と変色してきます。
最初は黄色いんですが、濃度が充分であればオレンジ色になります。
ならなければ、濃度不足という訳。
さっそく、増し吹きを行います。
雨が当たれば、念の為確認します。
便利&簡単でしょ!
柱に吹かれたテスターは、見事オレンジ色に変色していました。
弊社の木材劣化対策は、これだけではありません。
基礎回りの、シロアリの侵入経路対策も行っているんです。
対策には、ボレイトフィラー(ホウ酸の入った水性パテ)を使います。
例えば、ベタ基礎に設けられた水抜き穴とコンクリートの隙間。
立上りと耐圧盤の取合いにあるセパ回り。
立上りに設けられた配管回り等に、これをたっぷりと充填します。
他にも、色々とやっているんですよね。
いずれ、この場を借りてご紹介したいと思います・・・。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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