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弊社の窓周りの気密処理について、書いてみようと思います。
全ての建物で行っている標準的な施工です。
樹脂サッシのフィンと耐力面材の間に、ウルトのVKPテープを挟む。
たった、これだけの施工です。
写真をよく見れば、黒いスポンジ状の物が潰れているのが見えるでしょ?
躯体にテープを貼った写真を挙げておきます。
左側のテープは、まだ膨れていません。
上側のテープは、膨れています。
最終的には、同じように膨れるんです。
この上に樹脂サッシのフィンを押し付けて、釘で留め付けます。
さらに、この上に両面タイプの防水テープを貼り、透湿防水シートを被せれば完了です。
VKPテープの特徴は以下の通り。
①防水・気密・断熱・結露防止、さらに耐紫外線性能を向上出来ます。
②使用箇所に適したサイズ選択が可能、容易で確実なシール効果を発揮出来ます。
③木材の乾燥による収縮や躯体の歪みにも追従し、10年後も変わらない性能を維持します。
例えば、こんな試験結果があります。
この試験では
①樹脂サッシのみの通気量
②VKPテープを窓周りに施工した樹脂サッシの通気量
を比較しています。
①と②の通気量を内外圧力差ごとにまとめたのが、上グラフです。
漏れる空気の量が、極端に違う事がわかるでしょ?
1年を通じて熱は窓を通して出入りしています。
だからこそ、住宅の快適性向上には窓周りの性能強化が重要です。
弊社が創業以来、高性能窓を採用していた理由がここにあります。
でも、いくら窓を高性能化しても、躯体と窓の接合部の施工を適切に行わなければせっかくの窓の性能も台無しになります。
VKPテープの採用は、簡単に確実に窓と躯体の接合部の適切施工を実現できるんです。
弊社では最近まで、この施工を行っていませんでした。
ちなみに従来の施工は、こんな感じでした。
窓と躯体の間に10mmの隙間を確保して、窓を納めていました。
イラストの赤い部分が、その隙間です。
ここに、発泡ウレタンをたっぷり充填します。
窓と躯体の間の10mmがポイントです。
これより狭いと、ウレタンガンのノズルが入りません。
ウレタンって発泡時に奥には入らないので、ノズルを奥まで挿し込む必要があります。
その為の最小寸法が10mmなんです。
また大き過ぎると、熱橋になります。
発泡ウレタンって、グラスウール程度の断熱性能しかありませんから・・・。
実際に10mmの隙間に発泡ウレタンを充填した写真です。
発泡・硬化したウレタンが、モコモコとはみ出しています。
これを平らに切削し、上にアルミテープを貼ります。
こんな感じに仕上がります。
ここに窓枠を取付け、窓枠と躯体の間の隙間に、さらに発泡ウレタンを充填します。
イラストのベージュ色の部分です。
これも発泡・硬化したら平らに切削し、上にアルミテープを貼って、その上に石膏ボードを張れば完了です。
ちなみに隙間に充填する発泡ウレタンは、低発泡で柔軟性の高いものを採用しています。
硬化しても追従性が高いので、建物が揺れても破断する事がありません。
現在は、従来の気密工法+VKPテープ施工を行っています。
これだけの施工をやっておけば、気密性能が落ちることは、そうそう無いと思うんですよね・・・。
posted by Asset Red
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