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今日は水曜日、アセットフォーはお休みです。
昨日は、日本橋で開催された『FP家グループ/南関東地区役員会』に参加して来ました。
久々のリアル開催です、役員同士が実際に顔を合わせるのは1年振りくらいでしょうか?
コロナ禍の影響で、今年の地区総会も中止!
地区会員同士の交流もすっかりご無沙汰なんですよね・・・。
今期こそお互いの業績向上に繋がる活動が出来れば良いと思いつつ、意見交換を行いました。
さて、本題です。
今回は以前にご紹介した弊社の階上音対策の続編となります。
今回のネタは、写真の灰色のパイプです。
多くの方が想像した通り、排水配管となります。
家の中が静かになると、排水管を流れる水の音も気になるんですよね・・・。
トイレを流す音なんて、相当気になります。
長期のメンテナンス性を考慮して、弊社では極力排水管は外に出すようにしています。
外観を考えて、建物内に経路をつくる工務店も多いかもしれませんね。
でも外に出しておけば、音なんて気になりません。
漏水があっても大した被害にならないし、修理も簡単でしょ?
そんな弊社ですが、止むを得ず建物内に排水経路を持って来る事もあります。
そんな場合には、写真のような施工をするんです。
と言っても、写真ではわからないと思います。
実は『音ナイン』という配管材を採用しているんです。
音ナインの断面は、こんな感じです。
塩ビ製の排水管の外側を、吸音材と遮音材が被覆しています。
手鋸で簡単に切断も可能!
曲がり部分や継手部分も用意してありますから、様々な現場に適用できます。
専用のバンドや支持金物だって、用意されています。
塩ビ管と吸音・遮音部材が一体化しているので、施工性はほぼ変わりません。
誰が施工しても、バラツキがないのが嬉しいんです。
材料費は上がりますが、手間が同じなら工事費アップは大した事ありません・・・。
しかも外側をフィルムで覆っているので、耐久性も高いんです。
一般的な防音対策と、騒音レベルを比較したグラフを挙げました。
夜間に排水音が気になるレベルは40dbの事。
音ナイン以外は残念ながら、クリア出来ません。
でも音ナインであれば、33dbに抑えられるようです。
これなら、気にならないでしょ?
類似製品もたくさん発売されているそうです。
でも塩ビ管に現場でシート状の吸音・遮音材を貼り付けるタイプや、直管部材だけで曲がり部材や継手部材が用意されていない物が多いそうです。
でも実は、曲がり部分に吸音・遮音材を貼らないと防音効果は著しく低下するんです。
だって直管部分は水が管内部に強く当たらないでしょ?
当たるのは、曲がり部分やT字・Y字継手部分ですから・・・。
こうした製品では、施工精度による性能差が出やすいんですよね。
排水管の中を水が通る際、排水管は動きます。
動けば、そこに振動を伴う音が発生します。
それを抑えるのが各種バンドや支持金物です。
でも、吸音・遮音材を撒いた排水管は太くなります。
市販のバンドや支持金物では、サイズが合いません。
小さければ、吸音・遮音材をカットするしかありません。
大きければ、固定が出来ず振動を抑える事が出来ません。
だからこそ、専用のバンドや支持金物は必要不可欠なんです。
弊社では、『塩ビパイプの中に砂を入れ両端に蓋をしたサンプル』を用意しています。
また『音ナイン配管の中に砂を入れ両端にゴムを貼り付けた蓋をしたサンプル』も用意しています。
両者をマラカスのように振ると、サラサラと音がします。
でも、音の大きさが全然違うんですよね。
塩ビ管を横に振るか、縦に振るかでも音が違います。
前者は音ナインの効果を確かめる事が出来ます。
そして後者は蓋に貼られたゴムの効果を確認出来ます。
曲がり部材や継手部材の効果が、これで確認出来る訳です。
さらに1階天井や2階床下に吸音材や遮音材を施工すれば、更に排水音を小さく出来ます。
ちなみに弊社では、その両方を標準的に行っています。
フローリングと床合板の間に敷き込まれた制振ゴム。
そして、天井に張られた石膏ボードの上には吸音材。
場合によっては、石膏ボードの下に遮音ボードを張る事もあります。
音のクレームって、意外と多いらしいですよ・・・。
posted by Hoppy Red
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