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昨日も暑かったですね。
このまま梅雨を通り越して、夏になっちゃえば良いのに!
いつも、この時期は思うんですよね。
もちろん、水不足は困りますけど・・・。
久し振りに今回は、『FPの家』について書いてみようと思います。
弊社がずーっと建てている『高断熱・高気密の家』の事です。
ご存知の方も大勢いると思います。
でも念の為、書いておきましょう。
こんな構造をした家なんです。
弊社の場合は、木造軸組み工法(在来工法)の軸間に『FPウレタン断熱パネル』を充填しています。
FPの家=フランチャイズ(FC)と思っている方も多いようですが、少し違います。
会員同士がFPの家に必要な部材を、共同購入するボランタリーチェーン(VC)なんですよね。
FCは本部と加盟店が上下の関係になるのに対して、VCは加盟店が共同出資して本部を結成するので本部も加盟店も同列の立場になるのが大きな違いです。
その為FPの家グループでは本部の主導権が弱く、加盟店の協調性や協働性が重視されるようになっています。
1986年に発足したグループも、36年目を迎えます。
その間、高断熱・高気密・機能する換気システムを中心に据えた家づくりを試行錯誤し続けた団体です。
ちなみに会員さんの中には、2×4工法のFPの家を建てている方々もいます。
どちらも選べるのも、FPの家の特長だと思います。
色々な特長を持つFPの家ですが、大地震の発生が叫ばれる昨今では『FPの家の耐震性』にも注目されているようですね。
軸組工法は、図のように外力に弱い工法です。
そのため阪神・淡路大震災以降、耐力面材やネダノン合板の採用による耐震性の向上が図られています。
FPの家も同様です。
床・壁・天井をFPウレタン断熱パネルで構成する事で、外力に強い軸組を得ることが出来ました。
「えっ、ウレタンパネルって断熱材でしょ?」
という方も多いでしょうね。
FPウレタン断熱パネルのイラストを挙げておきます。
図のように、四方を木枠で囲い真ん中に間柱を入れた軸組みパネルの中に、硬質ウレタンフォームを充填したパネルです。
場合によっては、片筋交いや襷掛け筋交いを入れる事も可能です。
四方の木枠および間柱と硬質ウレタンフォームが、がっちりと接着しているパネルは外力による変形が少ないんです。
しかも硬質ウレタンは圧縮強度が大きい為、パネルを通じて躯体の変形を抑えてくれます。
写真は国交省によるFPパネルの認定書です。
ここでは、筋交も入っていない巾3.0尺のFPパネルの筋交い倍率が2.1倍である事を認定しています。
この認定の際に問題になったのが、耐久性だったそうです。
確かに出来上がったばかりのFPパネルの耐震性は、破壊試験の結果から確認出来ます。
でもウレタンが経年劣化したら、その強度は低下するのでは?
素直な反応ですよね。
でも、30年待ってください!
とは言えません。
原料メーカーの協力の元、様々な実験を行い、ようやく認定となったそうです。
30年経っても劣化しない『地震に強い』パネルである事の証明書。
実にありがたいですよね。
ちなみに弊社では、このパネルを床・外壁・屋根に隙間なく充填しています。
外壁に至っては、さらに面材耐力壁を張っています。
また許容応力度計算にて安全確認をしていますが、FPパネルによる耐震性向上分は、全く検討に加えていません。
耐震等級3+α、つまり『イザという時』の保険だと思っている訳です。
そんなFPの家の耐震施工を、実際に目で見る事が出来ます。
手で触ったり、脚で踏んだりする事も出来ます。
6月5日の構造現場見学会は既に満員御礼ですが、別の日に個別に案内する事も可能です。
この機会に、是非ご確認ください。
もちろん、断熱・気密や換気システムの施工を見る事も出来ます。
高濃度ホウ酸を使った木材劣化対策だって、確認出来ます。
完成したら、見られない施工です。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、土日勤務のパートさん&現場監督見習いを募集しています。
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