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昨日、弊社OB宅にお邪魔してきました。
「レンジフードを『中』運転にすると、引違いサッシから風切り音が聞こえる!」
というメールを戴いたんです。
築4年を迎えたお宅では、Y社の防火樹脂窓を採用しています。
2箇所ある引違い窓(掃出し窓)の風切り音が気になるらしいんです。
当時の掃出し窓の場合は、クレセントではなく戸先錠になっていました。
このタイプは、非常に気密性が低いんですよね・・・。
用意したのは、写真の風速計です。
棒の先端にセンサーが付いていて、1cm/Sまでの風速を計測する事が出来ます。
早速、樹脂窓のフレームと障子の間にセンサー部を当てて風速を確認しました。
写真の矢印部分、合計6箇所です。
戸先の上下・中間の風速は、概ね3cm/S程度の風速でした。
左右の障子の重なり部分の上下も、同様です。
弊社では15cm/Sをサッシの隙間からの風の限度としています。
これ以上早くなると、風を感じてしまいます。
でも3cm/S程度の風であれば、大丈夫。
全然問題ないじゃん!
そう思い、重なり部分の中央の風速を測ったんです。
9~12cm/Sの風が吹いていました。
特に問題のある数値ではありません。
でも、自慢出来る値でも無いんです。
ぎりぎりセーフというところ・・・。
ちなみに、このお宅のC値は0.1㎠/㎡以下でした。
全熱交換タイプの換気システムを採用し、局所換気はレンジフードのみとしています。
エアコンも各階に1台のみ設置。
元々、空気の入ってくる穴が少ないんです。
そこにレンジフードの排気が重なると、排気過多になります。
同時給排気タイプのレンジフードを選定していますが、決して給気量は多くありません。
壁からレンジフードまでの距離が長かったり、ダンパー付きのフードを取付けたり、曲がりがあったりで圧損が多いのが原因です。
他の窓は気密性の高い嵌め殺し窓&竪辷り出し窓ですから、排気過多の時には、ここに空気が集中すると思われます。
風切り音とは言え、ピューピュー鳴る訳ではありません。
シューッと小さくなる程度です。
でも、気になるんですよね・・・。
試しに、引違い部の竪框の中央部を軽く手で押してみました。
ピタッと風切り音が止まります。
クレセントがあれば、框同士を引き寄せる事ができるのに・・・。
戸先錠の為、框同士を引き寄せる事が出来ないので、そこに出来た隙間から微風が吹き込むようです。
Y社の樹脂サッシって、この部分の気密パッキンも少ないんですよね。
しかも、あまり剛性が高くありません。
状況を説明し、問題となる風速ではない事をご理解戴きました。
「サッシの構造で、隙間風って違うものなんですね。」
「戸先錠なんて、止めればいいのに・・・。」
OB様の素直な感想です。
本当に、そう思います。
メーカーの知り合いに質問をぶつけてみました。
「戸先錠のサッシに、通常のクレセントを後付けできませんか?」
技術の人間に聞かないと、わからないとの事。
回答は月曜日以降になるそうです。
クレセントを後付け出来れば、解決できそうなんです。
でも樹脂製だから、予め補強板を入れておかないとビス留めできない気もします。
回答を待つしかありません・・・。
ついでに、換気システムの風量調整もして来ました。
風量測定器も持参していたので、風量を計測しながら各部屋ごとの風量を大きくしたり小さくしたり・・・。
調整の方法をレクチャーし、ご主人に調整して貰いました。
1時間ほど滞在しましたが、最新の『エアコンによる除湿方法』などをレクチャーする良い機会となりました。
快適に暮らせているようで、ひと安心しました。
posted by Asset Red
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