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7月22日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は曇り時々雨。
いきなり降り出した際には、本当に焦りました。
だって杉並区阿佐谷北3丁目の『FPの家 S邸』で、天井に断熱材を吹き込んでいたんだもん・・・。
今回天井に吹き込んだ断熱材は、セルロースファイバーです。
木質繊維を使用して製造された断熱材ですが、その原料は回収された古新聞と思いきや、製造したものの市場には流通しなかった余剰品が用いられているそうです。
写真のような形状をしています。
原料を裁断・攪拌し、さらに難燃剤としてホウ酸や硫酸アンモニウムを添加するそうです。
写真は現場前の道路に停められたトラックの荷台に積まれたセルロースファイバーの束。
これが天井裏に吹き込まれるんです。
車両進入不可の区有通路にパイロンでホースの経路を確保。
駐車車両とホースに近づく通行人の安全確保を、ガードマンにお願いしました。
写真のように、玄関上の小窓からホースを差し入れました。
そして天井点検口の蓋&断熱・気密蓋を開け、天井裏に侵入。
この点検口は、弊社が天井断熱を採用する際にいつも使っている製品です。
断熱材をたっぷりと吹き込んでも、点検口から零れないようになっています。
断熱性・気密性も、それなりに高いので使いやすいと思います。
いよいよ吹込みを開始しました。
真ん中にスケールが貼ってあるでしょ?
下端を天井ボードに合わせています。
一番上の目盛りは500mm。
今回は、450mm以上吹き込んでもらいます。
もうもうと立ち込める繊維屑で、吹き込んでいる様子がよく見えません。
本当は、こんな感じに写したかったんです・・・。
セルロースファイバーの熱伝導率は0.038W/mK、吹込み厚さは400mmですから、熱抵抗は10.5になります。
これって、プラチナFPパネルであれば200mm分に相当します。
一般的に使われているGW16Kであれば、480mm吹かなければなりません。
凄い厚さでしょ?
しかも自重で下に下がっていきますから、天井板との間に隙間も出来ません。
だから、断熱材本来の性能を発揮できるんです。
逆に一般的なマット状の繊維系断熱材だと、隙間が出来やすいので、本来の性能を発揮できない場合も多いんです。
この違いって大きいと思いますよ。
但し、厚く吹いた断熱材が小屋裏内を通る風で煽られて軒天換気口や通気層に零れる事もあります。
小屋裏通気を大きく取っていれば、なおさらです。
土台水切の上に、断熱材が積もっていた・・・。
なんて事になりかねません。
だからこそ、そうならない為の対策が必要なんです。
弊社では垂木間にスペーサーを充填し、桁と密着させる事で、こうした現象が起こらないようにしています。
空気が通る道と、断熱材が納まるスペーサーをきっちりと分けているんです。
また軒先部分は、一般部と違い断熱材の吹込み厚さが小さくなります。
そこで弊社では、タルキ間に厚さ100mmの硬質ウレタンフォームを充填する事にしています。
これなら、断熱不足を解消する事が出来ます。
また更に、スペーサーを遮熱タイプにする事で夏の小屋裏温度を高めないようにもしています。
セルロースファイバーって意外と熱を蓄えるので、小屋裏内の温度を上げない工夫も必要だからです。
小屋裏に繊維系断熱材をたっぷりと吹き込む事で、小屋裏の反響音対策にもなります。
また断熱材に含まれているホウ酸の影響で、小屋裏内の不快害虫対策にもなります。
つくづくメリットのある断熱材だと思います。
高価な断熱材と言われていますが、これだけのメリットがあれば、むしろ安いと思いませんか?
posted by Asset Red
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