blog
経年劣化にも、色々な症状があります。
中には「えっ、こうなっちゃうの?!」なんて事もあるんです。
築17年のお宅の屋根の写真を挙げてみました。
コロニアルと言われる薄型スレートを葺き、太陽光パネルを搭載しているお宅です。
無石綿タイプのコロニアルの為でしょうか?
かなりの枚数が割れているんですよね・・・。
割れたコロニアルを引抜き、新しいコロニアルと交換する事は可能です。
でも、再度割れるかもしれません。
新旧で色も違うから、塗装を行う必要もあります。
そもそもコロニアルって、経年劣化による定期的なメンテナンスが必要な屋根材なんです。
どうせ修理するのなら、徹底的にやろう!という事になりました。
こんな段取りで、メンテンスを行う予定です。
①太陽光パネルおよび架台を取外し、保管場所に移動します。
②太陽光パネルを洗浄し、割れたパネルを処分します。
③電線等のチェックも行い、不具合のある部品は交換します。
②と③で、落ち込んだ発電量が増えると思います。
④コロニアルおよび下葺き材を撤去・処分します。
⑤下地合板に傷みがないかどうかを確認します。
⑥もしも傷みがあれば、撤去・交換します。
⑦下葺き材および新しい屋根材を葺き直します。
⑧架台および太陽光パネルを再度設置します。
今回は割れたパネルが一枚あるので、架台の組み換えも行います。
⑨電線等を再接続し、使用可能とします。
なお今回は、アスファルトシングルを採用する事にしました。
ガルバ葺きも検討しましたが、架台を変える必要があります。
アスファルトシングルであれば、一部を変更するだけで済むそうです。
少しでもコスト低減を図りたかったんです・・・。
一昨日、太陽光パネルおよび架台を撤去しました。
撤去するので、高圧洗浄は行っていません。
高圧洗浄をすれば、太陽光パネルの有無で屋根の傷み具合に違いがあるかどうかを比較出来たかも・・・。
機会があれば、剥がしたコロニアルを比較してみたいと思います。
そして、架台取付時に開けられた穴にシーリング剤を充填。
急な雨に備えました。
この後、いよいよコロニアルを撤去します。
撤去したコロニアルは、産業廃棄物として中間処理場に運びます。
アスベストは含まれていません。
この点だけが救いかも・・・。
コロニアルって、定期的に塗装が必要になります。
目安は10年に一回なんだそうです。
塗装をしなくても、アスベストを含む物であれば30年位はもつそうです。
でも含まなければ15~20年しかもちません。
アスベスト含有品なんて今は使えませんから、コロニアルって15~20年しかもたないんですよね。
いずれにしても美観を問題にしなければの話なんです・・・。
きれいを保つには、定期的な塗装をお勧めします。
また藻が発生すると、劣化が急速に進みます。
屋根って意外と藻が生育します。
そして、冬季に濡れた藻が凍る事もあります。
水は凍ると体積が増えるでしょ?
この時に、屋根材が割れることもあるんです。
だから藻が生えないようにしなければなりません。
ちなみに定期的に塗装を行っていても、寿命が延びる訳ではありません。
あくまでも寿命が短くなるのを防ぐことしか出来ないんです。
基材のセメントが限界を迎えてしまいますから・・・。
そうそう、塗装の際には『縁切り』が必要となります。
コロニアルは2枚の屋根材が重なる構造です。
上の屋根材と下の屋根材の間に雨水が通る道がある事で、排水を行います。
塗装の際に塗膜でこれを塞いでしまえば、排水する事は出来ません。
結果、漏水が起こったり下地合板を傷めることになります。
それを防ぐのが、縁切りです。
塗った後にカッターを入れて、塗膜に隙間をつくるんです。
タスペーサーという部材を挟むのも有効です。
専門知識を持たない業者に依頼すると、トンデモナイ施工を行うこともあるんです・・・。
コロニアルって初期費用こそ少ないですが、メンテナンスを考えるとお財布に優しい屋根材とは言えません。
心配も多いんです・・・。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、土日勤務のパートさん&現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。