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練馬区田柄2丁目の改修現場の話です。
1階床下に付加断熱を行おう!という要望がありました。
当時、弊社では厚さ88mmのU値0.024W/m・K断熱材の上に厚さ12mmの構造用合板が張られた『FP床パネル(以下、床パネル)』を土台の上に敷き込み、その上に床仕上げを行っていました。
厚さ88mmの断熱材の熱抵抗は3.66、厚さ165mmのグラスウール16Kに相当します。
充分だとは思うんですよね・・・。
それでも付加断熱を行いたいと仰るので、断熱パネル直下に発泡ウレタンを吹き付ける事にしました。
75mmも吹付ければ、熱抵抗は6.55になります。
これって、厚さ295mmのグラスウール16Kに相当します。
これなら大丈夫でしょ!
でも調べてみると、既存床に下から発泡ウレタンを吹き付けてくれる業者がいません。
「今時、床下を匍匐前進しながら吹付してくれる職人なんていませんよ。」
お付き合いのある断熱業者全てに、断られてしまいました。
「床材を剥がしてもらい、上から吹き付けるしかありません。」
やってくれる職人がいないんじゃ、仕方ありませんね。
床材&床パネルを剥がす事にしました。
まず1枚、910×910サイズのパネルを剥がしてみました。
上に見えるのが、パネル上面の構造用合板です。
ジョイント部に貼られたアルミテープは、しっかりと粘性を保っていました。
築16年だから、当たり前かな・・・。
ちなみにこの部屋の場合、パネルの上に厚さ12mmの構造用合板を貼りCFシートで仕上げていました。
実は自社で建てた家の大規模改修は、今回が初めてなんです。
色々な点で、ワクワクしていました。
でも、床パネルを剥がしただけでワクワクはドキドキに変わりました。
たった1枚の床パネルを剥がすのに、大工さんが2人掛かりでかなりの時間を掛けてしまったからです。
とにかく、ガッチリと躯体に固定されています。
床パネルを壊してしまえば簡単なんですが、まだまだ新品同様の床パネルですから・・・。
当然、再利用をしたいですよね。
この先、どうなっちゃうんだろう・・・。
不安?
不安!
不安・・・。
施工マニュアルから、当該部分を抜粋してみました。
A断面やC断面のように、パネル脳天から打たれたビスは良いんです。
電動ドライバーを使って、抜けばいいんですから。
でもB断面のように、床パネル同志を止めているビスが厄介なんです。
とにかく数が多いから・・・。
しかも全てのビスを抜いても、床パネルは簡単に上がりません。
パネル同志がピッタリと嵌っているからです。
ビスを挿してバールで持ち上げたり、接合部にバールを挿し込んだり・・・。
色々やってみますが、中々上げる事が出来ません。
剥がしてみて判ったんですが、当時の大工さんがサービス工事をしていたんです。
なんと、C断面の部分でも土台&大引き上でも斜め釘を打っていました!
これを抜くのが大変だったんです。
だって、釘頭が表面に出ていないんです。
パネルの側面にある木枠から土台&大引きに向かって、釘が打ったようですね。
良かれと思ってやってくれた事が、完全に仇となってしまいました。
「壊す時の事なんか考えて作らないからなぁー。」
施工に当たった大工さんも、ぼやいていました。
もう少し、壊す時の事も考えて作った方が良いですね。
今回の工事で、つくづく身に染みました。
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