熱容量と熱の遅延は夏の暑さ対策に非常に影響を与えます。

今日は水曜日。

アセットフォーはお休みです。

8月も今日が最終日、だんだんと秋の足音が聞こえてきます。

朝晩はだいぶ過ごしやすくなりましたよね。

でも今年の夏は暑かった💦💦💦・・・。

という事で今回は、夏の暑さ対策について書きたいと思います。

イケダコーポレーションの木繊維断熱材『シュタイコ』のカタログから一部を抜粋しただけなんですけどね・・・。

熱伝導率が冬の寒さ対策として重要なように、熱容量と熱の遅延は夏の暑さ対策として非常に重要です。

なお、外気温のピークが遅れて室温を上げるまでの時間の差を熱の遅延と言います。

木繊維断熱材シュタイコの熱容量は、熱の侵入を減少させるだけでなく外気温の室内への侵入を最高12時間も遅らせることに役立ちます。

flexを240mm充填した場合のデーターを、ご覧ください。

上記2つのグラフは午前2時から午後4時までの間の12時間の熱変動のグラフです。

夏の暑さを防ぐには、日中の外気の高温が建物外皮を通して侵入するスピードを遅らせ、室内にすぐに伝わらないようにするのが効果的。

高温の外部熱を断熱材の外側に留まらせることで、室温を低く抑え冷房エネルギーを減らすことができます。

夏の強い陽射しは午前8時頃から夕方19時までの11時間以上建物を熱するので、少なくても11時間以上の熱の遅延を実現することで、涼しく快適な室内空間を手に入れることが可能な筈・・・。

熱は高温から低温へ移動する性質をもっています。

だから日中に断熱材の中に蓄えられた熱エネルギーは、日没とともに温度の下がった外気方向に移動し、断熱材の温度は下がり始めます。

 

熱の遅延が11時間以上の断熱材であれば、夏場の日没以降は、外気の方が断熱材よりも低温になるため、日中断熱材に蓄えられた熱はUターンして外気に放射し低下していきます。

その結果、日中の高熱は室内に届く事がほとんどありません。

外気温が室温に影響しないので、室内は常に一定の温度を保つことが出来るんです。

このように屋根における熱容量と熱の遅延を考えることは、建物を断熱する上で特に重要な要素となります。

屋根は太陽熱に接する面積割合が大きいため、長時間にわたり太陽熱の影響を受けやすい部位です。

そのため外気温は屋根を通して室内に侵入することが多くなります。

なにしろ、真夏の屋根の表面温度は80℃以上とも言われていますから・・・。

でも屋根材に使われている素材のほとんどは、非常に熱容量の小さいものなんです。

だからこそ、断熱材には熱容量が大きく熱を11時間以上遅延できるものを選択する必要があります。

図1の条件下で2種類の断熱材を比較した結果が図2のグラフです。

黄色がグラスウール断熱材(U値0.18W/㎡・K、熱伝導率0.035W/mK、比重20kg/㎥)

緑色がシュタイコ・フレックス断熱材(U値0.24W/㎡・K、熱伝導率0.038W/mK、比重50kg/㎥)

の温度変化を示しています。

ちなみにU値や熱伝導率で言えば、前者の方が高性能となります。

結果を見てみましょう。

黄色の場合、熱の遅延は6.8時間となります。

その結果、外気温のピークである14時頃から6.8時間後の夜9時には屋根裏部屋の室温は29℃となり、就寝時の室温としては非常に暑く不快な空間になっていました。

しかもこの時の外気温度は29℃です。

窓を開けて通風を図っても、室温は下がりません。

また室温は、最高29℃~最低17℃と大きく変動していました。

緑色の場合は、どうでしょうか。

比重が大きいため熱容量が大きくなり、熱の遅延は11時間と大幅に伸長。

外気温のピークである14時頃から遅れて、深夜0時頃がピークになります。

でも、その時の温度は21℃。

充分過ごしやすい室温でしょ

また最高温度21℃~最低温度16℃と、わずか5℃の範囲で室温も安定しています。

もしも「暑い!」と感じれば、窓を開けて通風を行えば良いんです。

この時の外気温は室温よりも低くなっています。

涼しい空気を採り入れることで、室温を下げる事が可能です。

私達は、『熱伝導率の低い断熱材=性能の高い断熱材』と思いがちです。

でもこの説明を聞くと、少なくても『夏の暑さ対策においては熱容量や熱の遅延が重要』だという事が理解出来ると思います。

ただし冬の寒さを考えて、充分な断熱性能を確保することも重要です。

 

最後に、シュタイコを組み合わせた断熱仕様のU値と熱の遅延時間を示した表を挙げておきます。

同じU値でも、断熱仕様によって遅延時間は随分ちがうんですね。

断熱材の選定の際の、参考にしてください。

弊社でも、木繊維断熱材のセルロースファイバーを天井断熱材として採用する事があります。

実は我が家の天井にも採用しています。

この断熱材も、比較的熱容量が大きく熱の遅延時間が長い断熱材です。

小屋裏換気と併用する事で、暑い夏対策を実現しています。

でもシュタイコを使えば、もっと涼しくなるんですよね・・・。

今度、試しに使ってみようかな

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posted by Hoppy Red

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