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3連休明けの木曜日。
でも明日も秋分の日で休みなんですよね・・・。
大型台風が通過しました。
木造住宅にとって強風って、様々な点で脅威なんです。
たまには外壁の防風層について書いてみようかなぁー。
繊維系断熱材を採用した建物のにおける、4つの層の効果を示した図を挙げてみました。
4つの層とは、以下の層を指します。
①通気層~初期含水・雨水を排出する層。
②防風層~冷気が断熱層に入る事を防ぐ層。
③断熱層~熱損失を防ぐ層。
④防湿層~水蒸気の侵入を防ぐ層。
防風層とは断熱材の通気層に面した部分を保護する層のことです。
③に書かれているように、冷気の断熱層への侵入を防いでくれます。
木造一戸建てで一般的に採用している『通気層工法』では、通気層の内側が断熱材の外側と接します。
繊維系断熱材の内部に気流や湿気が侵入すれば、せっかくの断熱効果は低下します。
また内部結露の原因にもなる為、耐久性が低下するかもしれません・・・。
そのため防風層には、通気性がなく、防水性が高く、かつ断熱材の内部から湿気を排出するために、透湿性のある素材を使います。
これが透湿防水シートです。
繊維系断熱材の場合、繊維と繊維の間の空間に存在する『動かない空気』が対流による熱移動を防いでいます。
その為、風などにより『動かない空気』が動いてしまえば断熱性は低下する事になります。
ドイツで行われた実験では、1m四方の試験体を使って隙間の有無による熱損失および湿気の侵入を比較できます。
防風シートに隙間の無い試験体の熱損失は0.3W/㎡・K、1mmの隙間のある試験体の熱損失は1.44W/㎡・Kでした。
また前者に比較して後者は800gもの湿気が壁体内に侵入していたと言います。
凄い違いでしょ?
だからこそ、防風層の施工は極めて重要なんです。
ちなみに上図では『漆器』とありますが、これは『湿気』の間違いだと思われます。
透湿防水シートを隙間なく張る。
文字にすれば簡単です。
でも実際に施工するのって意外と大変です。
何しろ、足場が悪いですからね。
地面で作業を行うのとは雲泥の差です。
しかも、思いの外凸凹があります。
それでも、丁寧に張るしかないんです・・・。
透湿防水シートの張り方マニュアルから抜粋してみました。
これを見るとわかるように、シートは下から上に張り上げていきます。
透湿防水シートを防風層にする場合は、以下の点も考慮しなければなりません。
通気層を上昇気流が通過する際に、シート上下の継ぎ目から風が侵入する事があるんです。
この時、シートのバタツキ音が発生する事があります。
また、断熱材の保温力も低下します。
継ぎ目部分に防水テープ施工を行う事で、解消する事は可能です。
もちろん手間が掛かる分、費用が嵩みます。
その上、雨水がシート内に侵入した際に継ぎ目部分に滞留する恐れもあります。
心配であれば、3m物の透湿防水シートを使いましょう!
価格は割高ですが、継ぎ目の数は確実に減らせます。
その分、継ぎ目から侵入する風を確実に減らせますから。
弊社の場合は、1m物の透湿防水シートを採用しています。
しかも継ぎ目部分に防水テープは貼りません。
大丈夫なの?とい方もいるでしょう。
心配ありません!
だって、弊社の断熱材は硬質ウレタンフォームを使ったFPパネルですから!
発泡プラスチック系断熱材の場合は、防風層は要りません。
だって、断熱材内部に不活性ガスを閉じ込めた無数の極小気泡がありますから・・・。
硬質ウレタンフォームの拡大写真を示しました。
蜂の巣状の膜はウレタン樹脂、その中にはCO2などの不活性ガスが充満しています。
独立した微細な気泡を包む気泡膜は、非常に気密性に優れ、水や水蒸気を通しにくい性質を持っています。
だから防風層がなくても、問題ないんです。
しかも不活性ガスの熱伝導率は、動かない空気よりも低いんです。
だから断熱性能も高められます。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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上記をご確認ください。