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10月15日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は曇。
朝からバタバタしていました。
そんな中、板橋区徳丸1丁目の『FPの家 O邸』で『換気風量測定』を行いました。
と言っても、たいした事をした訳ではありません。
要は換気システムが、ちゃんと機能しているかどうかを確かめたんです。
こんな測定器を用意しました。
マノゲージという風量を計測する機器です。
ホースの先の針を天井に取り付けられた排気口の中央にある穴に挿せば、風量を測定する事が出来ます。
電源不要だし、簡単に計測が可能です。
しかもホースを青い方に挿せば吸気量、赤い方に挿せば排気量を計測できます。
なかなか良いでしょ?
ただし、Pa(パスカル)で表示されるのが難なんですよね。
一般的に換気風量は、1時間当たりの風量を㎥で表しています。
20㎥/hという感じです。
だからPaを㎥/hに換算しなければなりません。
これが少しだけ、面倒なんですよね・・・。
それでは、風量測定の手順を簡単にご紹介したいと思います。
セントラル第3種換気システムの場合です。
まず、壁に設置された全ての自然給気口を開放します。
次に天井に設置された全ての排気口の開度調整を行います。
弊社が採用しているオリフィスの場合は、真ん中の穴の開いたプレートを回す事で、通風量の調整が出来るんです。
換気計画の際に全ての排気口の開度が設定されているので、まずはこの値に合わせます。
そして換気システムの風量を、設計時の風量に合わせます。
これで準備完了です。
あとは全ての排気口の換気風量を計測するだけ。
まずは、その合計風量が設計通りの風量である事を確認します。
合計風量が多ければ換気システムの風量を少なくすればいいし、少なければ風量を増やします。
次に各排気口の風量を確認していきます。
設計量に対しての多寡を確認する訳です。
多寡があれば、個々の開度を調整しながら再度風量を計測します。
全ての風量が設計風量の近似値になれば、風量測定完了です。
この時の値を報告書に記載し、お客様用の書類を作成。
これにて、完了という訳です。
いつも書いている事ですが、換気って色々とややこしいんです。
換気風量が多いほど、空気は清浄になります。
でも風量が多過ぎれば、消費電力や運転音が大きくなります。
また冷暖房でコントロールした空気を捨てて外気を導入する訳ですから、省エネじゃないでしょ?
例え高性能な熱交換換気システムを採用したとしても、換気風量が多ければ省エネにはなりません。
また臭気や水蒸気などの汚染物質も、部屋の用途によって大きく異なります。
汚染物質の量に応じた換気が必要になる訳です。
だからこそ、総換気風量だけを見ていては問題なんです。
個々の排気量を確認し、汚染空気の流れをコントロールします。
その為の換気風量測定なんですよね。
わざわざ高いお金を払って設置した換気システムです。
ちゃんと機能していなければ、もったいないでしょ?
だから換気風量測定は必須だと思います。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
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