人が快適と感じる温度をカビも好みます。

カビの繁殖状況は、温度と湿度に大きく左右されます。

温度については20℃前後から30℃の間で、カビが生えやすくなります。

意外と思うかもしれませんが、30℃を超えるとカビって発生しにくいんです。

逆に温度が低いとカビの成長が遅くなります。

勘違いしてはいけません。

決して死滅する訳ではないんです・・・。

じっと我慢して暖かくなったら活動を再開します。

生えない訳でもありません。

ただ成長が遅いんです。

日本の住宅の場合、室温は20℃前後になっている事が多いかと思います。

人間が快適と感じる温度って、カビが好む温度だったりするんですよね・・・。

だからこそ、湿度環境をシビアにコントロールする必要があるんです。

コロナ禍以降、湿度を高めに設定する家が増えているでしょ

一般的には、夏・冬を問わず40~60%が良いと言われています。

気をつけて下さい

湿度が70%以上になると、カビが生えやすくなります・・・。

なんて注意喚起を見たことがあるのでは???

でも湿度をコントロールするのって、そんなに簡単な事ではないんです。

そもそも湿度(相対湿度)とは、その温度における飽和水蒸気量に対するその時の空気中の水蒸気量の比率を言います。

単位は%(パーセント)で表します。

また飽和水蒸気量とは1m3の空気中に含むことができる最大の水蒸気量 を言います。

その単位は g/m3 です。

例えば室温25℃の部屋の空気の場合、飽和水蒸気量は23.06g/m3となります。

相対湿度が60%であれば23.06g/m3の60%(13.83g/m3)が、空気中の水蒸気量になります

でも残念ながら、室温は一定ではありません。

例えば、窓の回りは少し寒いでしょ

仮に3℃低かったとします。

25℃-3℃=22℃ですから、飽和水蒸気量は19.40g/m3となります。

これに対して部屋の水蒸気量は13.83g/m3(25℃/60%)です。

飽和水蒸気量に対する水蒸気量の割合が相対湿度ですから、その湿度は71.28%になってしまいます。

70%を超えているでしょ

この状態だと、カビが生えてしまうかもしれません・・・。

窓周りの風通しを良くする必要がありそうでしょ

窓の性能を高める事も有効です。

カビの生えないような湿度を保つ事って、意外と難しいんですよね。

湿度が低すぎれば、別の問題が発生するし・・・。

頭痛いですよね

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