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12月03日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は曇りのち晴れ。
やはり太陽が顔を出すと、暖かくなりますね。
改めて太陽の有難みを感じます・・・。
板橋区常盤台1丁目の『FPの家 Y邸』では、こまごまとした作業をせっせとこなしています。
例えば窓周りの隙間に発泡ウレタンを充填。
あっ、この隙間はわざと作っています。
発泡ウレタンのノズル径が10mmなので、サッシの左右と上に10mmの隙間を明けるようにしているんです。
そして硬化したら、平らに切削。
アルミテープで気密性を高めます。
弊社の標準的なサッシ回りの気密施工をイラストにしてみました。
①サッシのフィンと躯体の間にVKPテープを挟みます。(気密性向上)・・・紫部分
②サッシと躯体の間に発泡ウレタンを充填します。(断熱欠損是正)・・・赤部分
③サッシと躯体をアルミテープで貼り合わせます。(気密性向上)・・・赤部分
④サッシと躯体の間に発泡ウレタンを充填します。(断熱欠損是正)・・・ベージュ部分
⑤窓枠と躯体をアルミテープで貼り合わせます。(気密性向上)・・・ベージュ部分
今回行ったのは、②③④となります。
外壁の断面構成を挙げてみました。
外壁はいくつもの機能を担う重要な部位と言えるでしょう。
イラストでは、外から順に以下の4つの層について説明しています。
①通気層・・・初期含水・雨水を排出する層。
②防風層・・・冷気が断熱層に入ることを防ぐ層。
③断熱層・・・熱損失を抑える層。
④防湿層・・・水蒸気の侵入を防ぐ層。
ちなみに最近は透湿防水シートを断熱層の外側に隙間なく連続して施工する事で、防風層と防水層を兼ねる事が多くなりました。
透湿防水シートは、水蒸気は通しますが雨水は通さない素材で出来ています。
だから躯体の初期含水が蒸発したものや、室内から侵入した水蒸気を通気層に逃がしてくれます。
風も通さないので、便利なんです。
話を元に戻しましょう。
外壁は、たくさんの機能を担っています。
だからこそ、そこを貫通する場合は細心の配慮が必要になります。
例えば、2階トイレの排水です。
透湿防水シートを丸く刳り抜き、そこに塩ビ管を通しています。
塩ビ配管の回りにアイボリー色のモコモコが見えるでしょうか?
これ、塩ビ管と断熱パネルの間の隙間に充填した発泡ウレタンなんです。
ここでもサッシ同様に、敢えて隙間をつくるようにしています。
そして、その隙間にたっぷりと発泡ウレタンを充填する訳です。
発泡ウレタンは少しづつ膨らみ、いづれ硬化します。
硬化したら、透湿防水シートと平らになるように切削します。
そとて両面タイプの防水テープを使って、ウレタンが見えないように塞ぎます。
次に専用部材を配管回りに取付けます。
そして周りに片面タイプの防水テープを貼ります。
この時テープは、下→横→上の順番に貼ります。
室内側も同様です。
先程充填した発泡ウレタンがはみ出てしまいました。
これを平らに切削、気密施工を行います。
気密施工の様子は、またの機会としましょう!
1階洗面所の給水・給湯管を撮ってみました。
弊社では床断熱を標準的に採用しているので、1階床が気密&断熱境界になります。
その為、外壁同様に気密処理や断熱欠損の是正が必要となります。
写真では、管周りの隙間に発泡ウレタンが充填されているでしょ?
写真ではわかりませんが、床断熱と床合板を合わせると129mmもの厚さがあるんです。
だから穴にウレタンガンのノズルを100mm程度挿し込みます。
そしてノズルを引きながら発泡ウレタンを充填していきます。
これ、とても重要な事なんです。
だって残念ながら、上から吹いても下には充填されません・・・。
ウレタンが硬化したら平らに切削し、ケルプを使った気密性を保ちます。
念の為、繋ぎ目部分にはアルミテープを貼りました。
なお、この上に厚さ12mmのラワン合板を貼ります。
気密テープは、合板等で押さえるのが基本なんです。
防湿・気密&防水施工って、仕上がれば見えなくなってしまいます。
でもキチンと施工しないと、安心して暮らせない家になっちゃうんですよね・・・。
だからこそ、丁寧な施工を心掛けています。
posted by Asset Red
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