オークの無垢フローリングに黒い染みのようなモノが点在しています。

築17年超のお宅の床板の写真です。

 

写真の撮り方で、こんなに色が違うんですね

どちらも同じ色なのに、全く違う色に見えてしまいます・・・。

オークの無垢フローリングなんですが、所々に黒い染みのようなモノが点在したいるのがわかるでしょうか

カビ

汚れ

まずは、目の細かいサンドペーパーを当ててみました。

何回か擦ると、染みは消えてしまいます。

お話を聴いてみると、ご自分で描かれた油絵の保管場所として使用していたそうです。

油染みのようですね。

さっそく電動サンダーを使って、本格的に染みの除去を開始しました。

面倒なのは、壁際なんですよね。

電動サンダーを使うと、巾木を傷めてしまいます。

サンドペーパーを使って地道に擦るしかありません。

5帖弱の部屋の床を2時間ほどかけて、擦りました。

ご覧の通りです。

染みは気にならない程度になりましたが、表面が白くなっています。

掃除機を掛け、試しにオイルを塗ってみました。

使用するオイルはキヌカにしました。

米糠を主成分とした自然オイルです。

昔の人は床や家具を、米糠で磨いていたのをご存知ですか

米糠を煎り、布に包んだ糠袋を用意します。

これで磨けば、家中ピカピカになるんです。

先人の知恵に更なる工夫を加えた自然オイルという訳です。

『キヌカ』という名前には、ある思いがこもっていると云います。

それは『絹(キヌ)』のような柔らかな風合いに、木が変『化(カ)』するという事。

そして『木(キ)』と『糠(ヌカ)』の融合による自然循環を実現すること。

舐めても問題ないくらいに無害だし、臭いも気にならないので、安心して使えます。

軽くひと拭きすると、見違えるようにきれいになりました。

固形ワックスと違い簡単に塗ることが出来るし、2度拭きも不要です。

無垢フローリングの黒い染みが気にならなくなり、きれいな床が蘇りました。

これにて一件落着です。

でも、これが合板フロアーであれば諦めるしか無かったんですよね。

サンドペーパーで擦ったりすれば、下地合板が見えてしまいます。

でも無垢フローリングであれば、いくら擦っても大丈夫

削っても削っても、同じ木目が出てきますから・・・。

当然、色違いはあります。

でも、オイルを塗り込めば大丈夫

全然、気になりません。

やっぱり、無垢フローリングって良いですよね。

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