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先日、OB宅を訪問しました。
長さ20.0m以上、巾2.5mにも満たない位置指定道路のドン突きに建つ木造3階建ての専用住宅です。
2019年3月完成ですから、もう築3年なんですね。
写真は基礎コンクリート打設時に、敷地から撮ったもの。
配管の先に青い車が見えるでしょ?
通りに停めたポンプ車なんです。
狭い道路を進んで来ないと敷地に辿りつかない訳です。
道路がこんな感じですから、解体~新築と苦労が絶えませんでした。
近隣とのトラブルも、多少はあったんですよね・・・。
「こんな狭い道路に車を入れたら、危ないじゃないか!」
というのが、大半だったと記憶しています。
その『苦労の元』が時を経て変化しました。
当分の間は動きがないと思われていたのに、狭い道路に面する家の建て替えが進んだんです。
当然、個々の敷地では建替えに伴うセットバックが行われます。
そのおかげで、道路が広くなったんです。
といっても、まだ1軒だけ古い建物が残っています。
道路全体が広くなった訳ではありません。
それでも、車の乗り入れは十分可能となりました。
「やっと、車を停めることができるね。」
玄関前に駐車スペースを取り、小型車を停めるようになったそうです。
そして、ここで問題が発生しました。
セットバックする前の隣地境界線上に、仮設ポールを立てチェーンを掛けられたんです。
「狭い道路に車を乗り入れるなんて、非常識!」
というのが先方の言い分らしい・・・。
隣地境界線とはいえ、現在は道路です。
ここに障害物を置き、立入禁止を宣言するのっておかしいですよね?
「ここは、俺の敷地だ。文句あっか!」
という事らしい・・・。
そう言いながら、時々道路に会社名義の車を駐車したりしているそうです。
家を建てるには、「必ず道路に2.0m以上面している土地でなければならない。」という決まりがあります。
ここで言う道路とは、幅員が4.0m以上ある『公道』や『私道』を指します。
簡単に言えば、国や都道府県が所有している道路が公道、個人が所有している道路が私道です。
今回の『位置指定道路』は、私道に該当します。
私道って『私』の道路ですから、個人の所有物って気がしますよね。
確かに、道路用の土地の名義人は個人になっています。
私有地なんだから、勝手に入るな!って事があるんです。
私有地なんだから、道路に車を停めて何が悪い!って事もあります。
道路上に置かれた自転車などが、通行の妨げになってるのを見たことがあるでしょ?
これって、アリなの?
中には通行料を要求する人もいるそうですよ・・・。
確かに私道は道路に接する方々の所有物です。
本来、それ以外の人が勝手に立ち入る事はできません。
でも所有している人の立ち入りを拒むことはできない筈でしょ?
弊社OBも、この事を知っていたようです。
そして強く反論したそうです。
お陰で、事無きを得たようですね。
私道を巡る、こうしたトラブルって割と起こっています。
道路である以上、どんな人が通るかわかりません。
郵便配達員や宅配便の方々、私道に面するお宅に用事のある方ばかりが通る訳ではないでしょ?
どうせなら、国や都道府県が買い取って公道にしてくれればいいのに・・・。
そうすれば、こんな問題は起こらないと思うんですよね。
ちなみに私道のメンテナンスは所有者が行います。
所有者全員が納得した上で費用を分担する事になります。
でも公道であれば、行政がこれを行ってくれます。
私道部分の所有権を放棄して、行政に引き取ってもらった方が良いのでは・・・。
私は、そう思うんですよね。
posted by Asset Red
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