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知人宅の外装メンテナンスのお話です。
先日、既存屋根材を剥がしました。
そして一昨日、新しい屋根材が入荷となり、昨日から葺き替え工事をスタート!
今回採用したのは『アロマ』という屋根材です。
ニチハが販売している『アスファルトシングル』です。
アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを浸透させたシート状の屋根材です。
単に『シングル』と呼ぶこともあります。
アスファルトシングルの原料は、ガラス繊維とアスファルト。
どちらも防水性に優れているため、雨漏りに強い屋根を求める人に最適だと思います。
屋根が軽いと、地震時の揺れも少なくなります。
建物重量が減るから、地盤に対する負担も減らすことが出来ます。
新築と違いリフォームって、地盤の補強が出来ないでしょ?
だからこそ、屋根の軽量化は重要だと考えています。
このお宅の既存屋根はコロニアルNEOでした。
いわゆる薄型スレート葺きです。
スレート屋根の重さは、20kg/㎡。
100㎡の屋根であれば、2.0tにもなってしまいます。
一方、シングル屋根の重さは、12kg/㎡。
100㎡の屋根でも、1.2tの重さしかありません。
この差、なんと800kg!
凄い違いだと思いませんか?
ちなに瓦屋根の重さは、50kg/㎡。
100㎡の屋根だと、5.0t!!
かなり重いでしょ?
瓦屋根って様々な良い点があるけど、重量に関してはデメリットになるケースもあるんですよね。
ちゃんと重量を踏まえた構造設計をしていれば、何の問題もありませんが・・・。
逆に台風の被害を減らそうと思えば、瓦屋根を採用することもあります。
要は設計次第なんです。
今回は、コストを下げつつ屋根を軽くする目的でシングルを採用しました。
スレート屋根の葺き替えの際に、軽い金属屋根を重ね葺きする『カバー工法』を採用するケースがあります。
むしろ最近は、こちらの方が一般的になっているようですね。
でも弊社では、あまりお勧めしていません。
軽いとは言え既存屋根の上に重ね葺きする訳ですから、屋根の重量が増えてしまいます。
耐震性が低下するかもしれません・・・。
しかも屋根の下地の傷み具合を確認することが出来ないんです。
もしかしたら、野地板や屋根タルキが傷んでいるかも知れないでしょ?
既存屋根を剥がし新しい屋根に葺き替えれば、下地の傷みも確認することが出来ます。
廃材処分費用や既存屋根の剥がし費用は嵩みますが、カバー工法は高いので、差額はさほどありません。
せっかくお金を掛けるなら、心配の種を減らしておくべきだと思うんですよね・・・。
朝から作業を開始しました。
予定通り、順調に作業は進んでいます。
そう、シングル屋根って施工性が良いんです。
スレートに比べて軽いし加工しやすいのが、その理由です。
そうそう、屋根下地は問題ありませんでした。
下葺き材も新しいモノに替えてあります。
これなら安心でしょ?
posted by Assed Red
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