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先日、弊社OB宅よりSOSの電話を戴きました。
間もなく31年目を迎えるお宅です。
「玄関ドアが閉まらなくなったので、閉められるようにして欲しい。」
どうやら、何かのはずみに玄関ドアを壊してしまったようです。
ご自分でも、色々なところに電話して修理依頼を掛けてみたらしい・・・。
でも駆けつけた業者は、お手上げだったそうです。
「特殊なドアなので、建てた工務店に連絡した方が良いですよ。」との事。
何が特別なんだろう?
残念ながら当時の図面には、詳しく書かれていません。
取り敢えず、現場を確認することにしました。
このお宅の玄関ドアは、トステムのポルテグランデでした。
一般的な玄関ドアと違い、ピポットヒンジを採用しています。
前者で使われている蝶番(ちょうつがい)と言われている金物が、後者には使われていません。
これが特別なのかな?
ちなみに蝶番とは扉や蓋を開閉させる部品の事です。
英語ではHinge(ヒンジ)と言います。
その形状が蝶々に似ている事から 「蝶番(ちょうつがい)」と呼ばれるようになったそうです。
ちなみに、ピポットヒンジもヒンジのひとつです。
でも前者が扉の側面に取付けられるのに対して、扉の上端と下端に取付けて上下軸を支点に開閉させます。
金物の見えがかりが小さくスマートに見えたり
重量ドアに使用しても吊り下がりが少ないのが特徴です。
今回のドアは高級タイプなので、ピポットヒンジを採用していたようですね。
ここで本題に戻ります。
結果的に、閉まらなくなった扉を閉めることは出来ませんでした。
電話を戴いたのが日曜日という事もあり、メーカーに対処法を聴く事もできません・・・。
でも一晩中、玄関ドアを開けっ放しにする訳にはいかないでしょ!
そこで扉を外し、内側からコンパネで蓋をして外部からの侵入を防ぐことにしました。
故障の原因はわかりました。
このドアには、一般的なドアと違う所がもう一つあったんです。
ドアを開けると勝手に閉める、ドアクローザーという部品があるでしょ?
一般的なドアの場合は、こんなドアクローザーが採用されています。
でも、このドアには付いていません。
扉の下側に内蔵されていたんです。
小さなネジが付いていて、これを回す事で開閉速度を調整できるようになっていました。
これも特別だと思います。
そして今回の故障は、扉に内蔵されたドアクローザーが壊れたことに起因していたんです。
結論から言えば、このドアクローザーを交換しなければなりません。
部品供給、止まっているんじゃないの?
真っ先に頭に浮かんだのは、最悪の事態でした。
部品が無いから修理も出来ず、ドア枠とドアをそっくり交換!
費用もかなり掛かります。
翌日、ヒヤヒヤドキドキしながら部品の有無を確認しました。
良かった・・・。
部品供給は継続されていました。
でも、費用が思った以上に掛かります。
しかも、取り寄せに時間が掛かります。
その間、玄関からの出入りは出来ません。
勝手口から出入りするしかないんです。
とんだ災難ですよね・・・。
わざわざ普通と違うモノを使う意味って、何なんでしょうか?
蝶番&ドアクローザーを使っていれば、今回の悲劇は起こらなかったと思います。
もちろん、何を使っていても故障は起こります。
でも普通のモノを使っていれば、簡単に代替品を見つけることが出来ます。
修理自体も簡単なので、費用も大して掛かりません。
長く使おうと思えば、普通のモノを使うのが一番なのでは?
改めて痛感した事件でした。
posted by Assed Red
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