「あれを壊さないと、検査済証は発行できませんよ!」 なんて言うんです。

02月02日付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋の天気は晴れ時々曇り。

しばらく雨が降っていません。

現場的には大助かり、でも空気が乾燥しているので喉にはあまり良くありません。

喉の弱い私は、喉飴が離せないんです・・・。

 

板橋区常盤台3丁目で工事中の『FPの家 М邸』に、確認審査会社の検査員が来ました。

ちなみに確認審査会社とは、行政に変わり建築確認業務を請け負う第3者機関です。

確認申請を受け、計画されている設計内容が建築基準法に適合しているかを工事着手前に書面審査(確認審査)します。

そして計画されている設計内容が建築基準法に適合している旨の証明書 (確認済証)を交付します。

また現場検査申請を受け、現場検査を行い、現場が建築基準法に適合している旨の証明書 (検査済証又は中間検査合格証)を交付します。

今回は中間検査の為に来てもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは中間検査に来ました。」

「外回りを確認してくるので、建物内でお待ちください。」

若い検査員は現場に到着すると、敷地境界・道路境界を確認していました。

そして数分・・・。

「失礼します。現場を拝見させて戴きます。」

随分礼儀正しい検査員だと思いました。

新人さんなのかな

いかにもマニュアルに従っているように、作業手順を口に出しつつ現場確認をしています。

特に質問もありません。

テキパキと寸法を測ったり、金物をチェックしたり・・・。

「特に問題ありません。」

30分程すると、合格のお言葉を戴けました。

でも、その後に続いた言葉が気になったんです。

「今回は中間工程ですから、問題なく合格となります。」

「でも完了検査の時には問題になる事があるので、事前にお知らせしておきます。」

隣地境界線の隣地側塀の写真です。

この写真の中に問題があると言います。

ちなみに敷地境界は、塀の内面です。

どんな問題だと思いますか

 

 

 

「当該敷地の隣地境界は、隣地に建つ塀の内側です。」

「境界杭から、確認する事が出来ました。」

「でも、控え壁と思われるブロックが当該敷地に立てられています。」

「あれ、控え壁なんですよね

「そもそも控え壁として有効かどうかはさておき、あれ越境していますよね

「あれを壊さないと、検査済証は発行できませんよ

なんて言うんです。

すかさず、私も反論しました。

「あの控え壁らしい物は、土地の売買時に既に立てられていました。」

「売主も買主も、納得の上で契約した訳です。」

「壊せと言われても、納得してくれないと思います。」

「壊せば、新たに買主側の土地に控え壁を設けなきゃいけないでしょ

「だと思います。」

「だったらせめて、敷地境界を変更して、控え壁が敷地内に入らないように変更してくれませんか

「そんな事したら敷地面積が小さくなってしまい、銀行がローンを渋ると思いますが・・・。」

「あっそうか。」

「土地にも抵当権設定しますもんね・・・。」

「私は、問題ないと思うんです。」

「でも行政側が指摘してくるんです。」

「指摘されれば、是正してもらうしかうりません。」

「良いですよ。その時はお施主様にも同行してもらい対応させて戴きます。」

「すいません。そうしてください。」

「私には、どうにもできないんで・・・。」

この遣り取りは、これで終わりました。

話をしていて、つい相手に同情してしまいました。

だって板橋区では、この手の話がよく問題になります。

隣の塀を壊さなければ、検査済証は発行出来ないの一点張りなんです。

隣地の塀を壊してくれなんて、簡単にお願い出来ないでしょ

そもそも費用は、どっちが持つの

お宅が持ってくれるなら壊しても良いけど、うちの方に立てるのはイヤよ

だって狭くなっちゃうでしょ

揉めるのが目に見えています。

でも、お施主様に同行して貰うと事情は変わります。

納税者には強く出られないんでしょうね・・・。

だったら、言わなければ良いのに・・・。

毎回、そう思います。

 

 

 

 

 

 

 

なんて『空しい話』をしている横で大工さんが、気密施工をしていました。

写真は3階壁パネルと屋根パネルの取合い部分を撮ったもの。

施工マニュアルの、『木材又は現場発泡ウレタン』という部分の施工風景です。

写真の白いモノが現場発泡ウレタンです。

良く見ると、途中からモコモコが無くなり平らになっているでしょ

発泡ウレタン硬化後に、カッターで平らに切削したんです。

そして、ここにアルミ気密テープを貼ろうとしています。

地味だけど重要な作業をしている傍で、延々と空しい話なんかして、本当に申し訳ありません

でも、こんな話を外でするのも・・・。

この手の話には、地域性があるんです。

板橋にはあるけど、練馬には無いんですよね・・・。

何故なんだろう???

 

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