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前回の拙ブログでは、断熱材と高断熱化について書かせてもらいました。
高価な高性能断熱材を使うも良し!
一般普及断熱材をたっぷりと使うも良し!
肝心な事は、断熱材の性能×厚さ×施工精度だという事。
今回は、断熱材の選定時に知っておいて欲しい事を書いてみようと思います。
前回の補足記事と思って戴いて構いません。
まず知っておいて欲しいのが、内部結露という現象です。
壁内や天井等で、こっそりと発生している場合があります。
これが発生すると、徐々に建物を蝕むことになるんです。
主に寒冷期に発生する現象です。
室内の湿った暖かい空気が壁内や天井内の断熱材に侵入!
外気で冷やされて、断熱材の外気側で結露します。
その結果、断熱材が濡れてしまう事もあるんです。
湿って暖かい環境は、シロアリや木材腐朽菌の好む環境でもあります。
カビも繁殖するでしょう。
カビって、シロアリを引き寄せるんですよね・・・。
しかも壁や天井の中って、濡れても拭く事が出来ません。
そもそも、濡れても気がつかないでしょ?
繊維系断熱材の厚さと乾燥時・湿潤時の断熱性能を示したグラフを挙げてみました。
このデーターを見ると、濡れる事で60%も性能が低下する事がわかります。
また、別の事もわかるんです。
どんな断熱材も、厚くすればするほど断熱性能は高くなるでしょ?
でも湿った繊維系断熱材の場合は、ほぼ性能差がありません。
断熱材を湿らせるのって厳禁なんです。
今度は、防風・気密性と断熱性能の関係を示したグラフを挙げてみました。
繊維系断熱材の場合です。
このグラフでは、防風・気密性を伴わない繊維系断熱材は、本来の半分程度の実力しか発揮できない事がわかります。
やはり断熱材本来の性能を発揮させるには、建物の防風・気密・防湿性能を高め、内部結露を防止するしかないようです。
その為には、完璧な防風・気密・防湿施工が求められます。
また、侵入した水蒸気を速やかに排出するための通気層工法も必須です。
水蒸気に強い断熱材を採用するのも効果的だと思います。
施工者の実力を把握しつつ、断熱材を選定しましょう!
意外と知られていない事ですが、断熱材には使用温度範囲があります。
適した温度範囲内で使用しなければ、本来の性能を発揮できません。
例えば、ポリスチレンフォームを70~80℃にもなる屋根の断熱材として使用するのは厳しいかも知れません。
また氷点下の環境で繊維系断熱材を使う場合には、なんらかの対策が必要になるでしょう。
反対に高温化では使用できない断熱材もあります。
使用するシーンをイメージしつつ、断熱材の選定をする必要がありそうです。
断熱材に何を選定すればいいのか?
悩みますよね・・・。
posted by Assed Red
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