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弊社では、外壁に面する壁に配線スペースを設けるようにしています。
とある現場の写真です。
柱間には、FPウレタン断熱パネルを充填されています。
105mm×105mmの柱間に厚さ105mmの断熱パネルがギッシリ詰まっている訳です。
このパネルが断熱境界であり、気密・防湿ラインでもあります。
だから、なるべく切込みを入れたくないんです。
そこでパネルの内側に、厚さ30mmの木材を立てます。
これを配線野縁と言っています。
電気配線を設ける場合には、ここにボックスを取付けて電線を通します。
こうしておけば、将来の電線更新も可能でしょ?
電線って通電の際に熱を発します。
だから極力、ウレタン内には入れたくないんです。
止むを得ない場合は、熱抵抗が増える分を見越して太目の配線を行いますが・・・。
ウレタン内に入れると、電線更新も大変なんですよね・・・。
ガス配管も、このスペースを利用しています。
配線・配管によっては、配線野縁の寸法を大きくする事もあります。
室内側が少しだけ狭くなってしまいますが、可能な限り設けるようにしています。
もちろん材木代も嵩むし、大工手間も増えます。
でも、その分電気屋さんの施工性は向上するんです。
断熱材を切り欠くと断熱性も低下するでしょ?
高断熱・高気密住宅を建てている工務店の中には、外回りに電気配線を設けない所もあると聴きます。
同じような考えなのかも知れません。
あっ、配線野縁を設けるメリットがもうひとつありました。
壁下地を簡単に設ける事が出来るんです。
残念ながら硬質ウレタンは、壁下地にならないんですよね・・・。
壁に鏡や家具を取付けるための下地を設ける為には、合板を張り、その上に石膏ボードを張る必要があります。
下地の欲しい部分だけ合板を張れば、壁に凹凸が出来ちゃうでしょ?
だから、壁一面に合板下地を設ける必要があります。
配線野縁があれば、下地の欲しい部分に野縁や間柱の木片を入れておけば良いんです。
予算に余裕があれば、ここに断熱材を入れる事で断熱性能を向上させる事も可能です。
だから弊社では、配線野縁を標準施工にしています。
posted by Assed Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
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