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昨日、弊社OB宅にお邪魔してきました。
間もなく築15年目を迎える『FPの家』にお住まいのK様宅。
キッチンに設置した電動給気シャッターが不調との事。
弊社の建物は高気密住宅です。
だからレンジフードは同時給排式が当たり前!
同時給排式レンジフードとは、排気すると同時に給気を行うことができるレンジフードです。
通常のレンジフードは排気だけを行います。
でも気密性の高い建物の場合、同時に給気を行う必要があるんです。
排気量に見合った給気量が無ければ、吸い込み不良を起こしたり、異音や隙間風の音が大きくなります。
また建物内が負圧になるため、玄関扉の開閉に支障が出る事もあります。
そこで必要になるのが自然給気口です。
これがあれば、建物内が負圧になる前に給気する事が出来るんです。
でも自然給気口を設けただけでは不十分!
だって、レンジフードを使っていない時にも空気が出入りしちゃうでしょ!
これでは、せっかくの計画換気も意味がありません。
レンジフードで排気している時だけ給気できれば良いんです。
一般的には、イラストのような同時給排ユニットを備えたレンジフードを採用します。
レンジフードをONすると、勝手に給気口が開いてくれます。
そしてOFFにすれば、内臓されたシャッターが勝手に閉じてくれるんです。
便利でしょ?
でもこれって、新しい間だけなんです。
経年でシャッターが油まみれになり、開閉不良を起こします。
バリバリという開閉音がする場合もあります。
しかも排気量に対して、充分な給気量を確保できない場合が多いんです。
そこで弊社では、電動給気シャッターを採用しています。
こんな箱をキッチンの壁もしくは天井に設置すればいいんです。
レンジフードと連動しているので、排気時に室内に新鮮空気を導入する事が出来ます。
電動シャッターが付いているので、必要な時しか開いていません。
しかも十分な給気量を確保する事が出来ます。
お手入れも簡単なので、油汚れも大丈夫!
価格も同時給排ユニットよりも安いんです・・・。
壁にお弁当箱くらいの箱がくっ付いていて、少し恰好悪いのが珠に疵だと思います。
これが不調だと、困りますよね・・・。
どうやらシャッター開閉用のワイヤーが切れてしまったようです。
こちらのお宅では、冷蔵庫の上に設置されていました。
さすがに15年も使っていると、黄ばみも凄いですよね。
樹脂製カバーだから仕方無いんですが・・・。
ルーバーだけ金属製だから色違いがハッキリわかります。
改善して欲しいと思います。
取り外すのは至って簡単です。
+ドライバーがあれば、すぐに取り外す事が出来ます。
新旧で比較してみました。
左が新しい物、右が外した物となります。
黄ばんでいるものの、製品自体に変わりはないようです。
外した場所に新しい物を再度取付けました。
ビス穴の位置も変わりません。
ラッキー!!!
おかげで、作業自体は10分程度で完了しました。
そうそう、カバーを取付けていて気付いた事があります。
旧機は、カバー下側両サイドにボタンが付いていました。
これを押すと、カバーが本体に嵌ったんです。
でも新機は、カバー下側中央にツマミが付いています。
カバーと本体の穴位置を合わせ、ツマミを捻じ込む事で固定出来る訳です。
冷蔵庫の上の壁に設置してあった為、ネジ穴にネジを入れるのが大変でした。
下から覗けないでしょ?
万が一、ツマミを落としたりすれば冷蔵庫を移動する羽目になります。
気を使いましたよ・・・。
冷蔵庫上への設置は控えた方が良いですね!
あとひとつ、気付いたことがあります。
カバーが樹脂製から金属製に変わっていました。
これは正解だと思います。
金属製ならば、今回のような黄ばみはないと思うからです。
少なくても、金属製ルーバーと金属製カバーであれば、黄ばみ具合も一緒になるでしょ!
無事、電動給気シャッターの交換が完了しました。
ここからは、毎度お馴染みの愚痴となります。
今回の不具合は、シャッターを開閉するワイヤーの破断が原因でした。
幸い、製品はまだ継続しています。
そのため、ワイヤーを取り寄せて交換する事は可能でした。
そこで当初は、メーカーにメンテナンスを依頼したんです。
でも部品代は定価購入です。
出張料と工賃を合わせると、2.8万円あまりの見積が提示されました。
「工務店に、そっくり交換してもらった方が良いですよ。」
というアドバイスをもらったそうです。
確かに高いと思います。
本体をそっくり替えても、おつりが来る金額です。
金額設定を是正した方がいいんじゃない?
そう感じました・・・。
posted by Asset Red
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