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とある現場の話です。
朝、大工から電話が入りました。
「玄関ドアが開かないんだけど・・・。」
土曜日に、いつも通り鍵を掛けて帰ったそうです。
そして今朝、いつも通りにコンストラクションキーをドアの鍵穴に挿しました。
いつもであれば、鍵を回してドアレバーを持ち開きます。
でも今朝は、挿した鍵が回らないというんです。
コンイトラクションキーとは、工事用の鍵の事。
オーナーキーを鍵穴に挿すと、使えなくなる便利な鍵です。
万が一、工事中に無くしたり盗まれたりしても、オーナーキーを挿してしまえば宅内に侵入される心配がありません。
弊社では、このキーをダイヤル錠のついたキーケースに入れて運用しています。
このキーが使えなくなってしまった訳です。
すぐに予備のコンストラクションキーを持って現場に向かいました。
そして到着後、すぐに鍵を挿してみました。
ダメです。
全然動きません。
小さな塵の付着した鍵を、鍵穴に挿してしまったのかもしれません・・・。
最近の鍵って、昔の鍵に比べると遥かにデリケートなんです。
小さな塵が入っただけで、動かなくなります。
仕方ありません・・・。
事務所にオーナーキーを取りに戻りました。
黒い方がオーナーキー、そして赤い方がコンストラクションキーです。
オーナーキーの方が、ディンプルが多くなっています。
鍵の番号も、末尾が違うだけなんですよね。
現場に戻り、鍵穴に挿してみました。
そして回してみました。
あっ!開いた・・・。
やはり、塵が原因だったようですね。
さっそく、大工さんは建物内に入り作業を始めました。
良かった・・・。
これで開かなければ、鍵屋さんを呼んで開錠して貰わなければなりませんから・・・。
でも、喜んでばかりもいられません。
オーナーキーを挿してしまったので、コンストラクションキーはもう使えません。
このまま、オーナーキーを使うしか無いんです。
でも、オーナーキーを使うのって不用心ですよね。
そもそも弊社では、オーナーキーの入った袋を開封する事はありません。
お引渡しの後、お施主様に開けてもらうようにしているんです。
開封されていれば、コピーを疑われても仕方ありません。
そこで、シリンダー交換を行うことにしました。
さっそく、交換用シリンダーを注文!
工事が完了し、お引渡しをする前に交換する事にしました。
それなりの費用は掛かりますが、仕方ありません。
大工さんには、鍵を挿す前に塵を取るようお願いしました。
これだけデリケートだと、鍵のコピーも高精度に仕上げないと使えないそうです。
この点については、安心材料ですよね。
だから弊社では、街の合鍵屋さんをお勧めしません。
メーカーに合鍵の注文をするよう声掛けをしているんです。
費用は掛かるけど、間違いないんです。
でも使用者も気を使う必要があります。
開かなくなったら困るでしょ?
その度に鍵屋さんを呼び、シリンダー交換をする訳にもいきませんから・・・。
でも不思議な事に、こうした事故はコンストラクションキーに多いそうです。
オーナーキーにおいては、ほぼ起きていないと言います。
埃っぽい環境のせいなのかな?
それともコンストラクションキーの方が、構造的に弱いの?
メーカーに聴いても、明確な答えは返ってきませんでした。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
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