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04月03日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ。
気温も平年並みというところでしょぅか。
本日、板橋区常盤台1丁目の『FPの家 Y邸』にて、換気風量測定を行いました。
こちらのお宅では、ダクト式セントラル第3種換気システムを採用。
製品名で言えば日本住環境㈱のルフロ400を使っています。
洗面脱衣室の天井裏に設置した本体から、150Φのダクトを通じて汚染空気を排出。
気密性の高い建物であれば、建物内の気圧が下がります。
外壁側に設けた自然給気口から、新鮮空気が入るという仕組みの24時間換気システムです。
自然給気口には花粉フィルターが入っている為、建物内への虫や塵・花粉の侵入を防ぐことが出来ます。
シンプルだけど、極めて省エネで換気能力の高いシステムだと思います。
但し、これは気密性能の高い建物であることが前提条件です。
上のイラストをご覧ください。
第3種換気期における、建物の気密性能を示す『C値』と自然給気口からの空気の供給量の関係を示したグラフです。
このグラフによれば、例えばC値5.0㎠/㎡の建物の場合、自然給気口からの給気は全体の約17%に過ぎません。
残りの給気は、建物のアチコチに存在する隙間から供給される事になります。
せっかく花粉フィルターを付けていても、ほぼ効果は期待出来ません。
しかも新鮮空気の流入ルートが設計通りにならないので、建物内の空気に淀みが出来てしまいます。
あくまでも計画換気の基本は、入口と出口を明確にすることなんですよね・・・。
でもC値が0.5㎠/㎡になると、自然給気口からの給気が66%になります。
C値0.5㎠/㎡でも、34%の空気は、その他の隙間から入ってくるんです。
ちなみに、このお宅のC値は0.2㎠/㎡でした。
先日行った気密測定の結果です。
この位の気密性能であれば、その他の隙間からの給気が10%くらいになります。
弊社が気密性能に拘る理由のひとつが、これなんです。
せっかく設置した換気システムなのに、ちゃんと機能しないなんてもったいないでしょ?
空気が綺麗にならないんだから、単なる電気の無駄使いだと思います。
ちゃんと換気システムが機能しているかどうかを確認する為には、換気風量測定が必要です。
という事で、測定の様子をアップしたいと思います。
測定に先立ち、行う事があります。
壁に設置された全ての自然給気口を、写真のように開けます。
蓋を取ってみると、フィルターが入っています。
これが花粉フィルターです。
次に、天井に設置された排気口の開度を調整します。
左写真が調整前、右写真が開度調整後となります。
各排気口の開度は、換気設計時に決められます。
図面を見ながらの調整となります。
いよいよ測定です。
風量を調整し、各排気口の風量を測定します。
測定には、マノメーターを使います。
ノズル先端の細くなった部分を、排気口中央の穴に挿し
メーターの数値を読むんです。
ノズルが長いので、大抵の場合脚立に乗る必要はありません。
全ての風量を測定し、設計時と比べます。
全体風量が必要風量に満たない場合は、風量を上げて再測定を行います。
また全体風量は問題ないんだけど、各排気口の風量に問題がある場合は排気口の開度を調整します。
何度も何度も、これを繰り返すんです。
そして、0.5回/hの換気風量を得られる風量レベルを確認し、報告書に記載します。
各排気口の風量も、記載します。
これにて、換気風量測定終了です。
慣れないと、時間が掛かるんです。
でも、ちゃんと測っておかないと快適な生活を送る事が出来ません。
換気風量が少なければ汚染空気を吸うことになるし、多ければ無駄に捨てる事になります。
せっかく冷暖房した空気を無駄に捨てることはないでしょ?
換気って、健康・快適&省エネに大きく影響するんです。
でも、その割に設置してオシマイという建物も多いんですよね・・・。
設置した換気システムが、ちゃんと機能しているかどうかを確認すべきだと思います。
posted by Asset Red
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