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04月11日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ。
気温も25℃を超えたようです。
外作業には、ちょっと暑いかな💦💦💦
練馬区貫井4丁目の『FPの家 I邸』では、今日も気密作業を進めています。
現場の様子をお伝えする前に、見て貰いたいものがあります。
国土交通省が補助事業として行っていた『住宅省エネルギー技術/施工技術者講習』のテキストの一部です。
開口部まわりの断熱施工というページには、こんな事が書かれています。
サッシを取付けた後、まぐさや柱・間柱とサッシ本体の隙間は、断熱材の端材を詰めたり、現場発泡断熱材等で隙間を塞ぎます。
また、開口部まわりの気密施工というページには、こんな事が書かれています。
開口部まわりは特に隙間が生じやすい箇所ですので、気密に十分に注意して施工します。
防水テープ(防水気密テープ)をサッシの四周のフィンの上から貼り、外壁の気密層と連続させます。
図は充填断熱工法の場合ですが、防湿フィルム→乾燥木材→防水テープ→サッシのフィンと気密層が連続するように描かれています。
高気密・高断熱住宅を建てている私達にとっては当たり前の施工ですが、町場の建売住宅などを見ていると、こうした施工が出来ていないケースも散見されます。
こうした施工が為されていなければ、内部結露を引き起こし躯体の劣化を招く恐れもあります。
きちんとした施工&監理体制を期待したいですよね・・・。
ここからが現場の様子です。
窓まわりの施工を撮ってみました。
躯体と樹脂サッシの隙間には、弾性ウレタンを充填しています。
ウレタンガンのノズル径は8mmあります。
一方、窓と躯体の隙間は10mm。
ノズル先端を奥まで挿し込み、手前に引くようにしてウレタンを充填します。
入れ過ぎると、写真のように出っ張って来ちゃうんですよね・・・。
出っ張った部分は、カッター切削します。
もちろん硬化してからの話です。
サッシのツバと平らにするようにしています。
ここまでが窓まわりの断熱施工です。
気密処理には、アルミテープを使います。
躯体とウレタン及びサッシを連続するように、テープを貼ります。
ここまでが、サッシまわりの気密施工です。
でも、これで終わりではありません。
窓枠施工後に、断熱施工&気密施工の第2段があるんです。
発泡ウレタンの拡大写真を挙げてみました。
蜂の巣のようでしょ?
丸い部屋には空気よりも熱伝導率の低い不活性ガスが充満しています。
そして丸い部屋の外郭は、樹脂膜です。
この膜が空気や水蒸気の移動を妨げてくれます。
でも実はこの写真、工場で製造された硬質ウレタンフォームの断面写真なんです。
こうした断熱材は、発泡時に圧力を掛け気泡同士が連続しないように作られています。
つまり独立気泡状態になっている訳です。
一方、現場発泡の硬質ウレタンフォームは気泡同士がくっついている事が多いんです。
独立気泡に対して連続気泡といいます。
隙間が多いので、気密材にはならないんです。
だから気密処理が必要になります。
弊社では、アルミテープを利用します。
もしも現場で発泡ウレタンを見掛けたら、用心しましょう!
断熱補強のためのウレタンであれば問題ありません。
気密性確保のためのウレタンであれば、NG施工の可能性があります。
断熱&気密施工って、奥が深いんです・・・。
posted by Asset Red
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電話:03-3550-1311
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