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今日は朝から建て方を行います。
残念ながら、敷地及び前面道路に重機を据え付ける余地はありません。
だからと言って、安全管理上、手揚げはマズイでしょ?
そんな時、あって良かった!と思うのが『ガータークレーン』です。
今回は、ガータークレーンについて書いてみようと思います。
まずはイラストをご覧ください。
ネットで見つけました。
工場で見掛けるガータークレーンです。
基本的には、コレと同じ仕組みです。
ただ足場を、うまく利用しています。
どこが同じなのか、そしてどこが違うのかを比較してみましょう!
➀足場に走行レールを取付け、そこにガーターを架けます。
②レール・ガーターに沿って、水平移動が可能です。
クレーンゲームの動きに似ているかも・・・。
③但し、水平移動は紐を引っ張って人が動かします。
④垂直移動は電動ウィンチを使います。
手元のワイヤレスリモコンで操作できるので、安全かつ操作性が良いんです。
但し、耐荷重は200kgです。
あまり重い荷物は揚げられません。
ウィンチで吊り上げつつ、人力でサポートする事になります。
それでも安全かつ、効率的でしょ?
また足場の建地に走行レールを取付けるので、小屋組は手揚げになってしまいます。
梁等を吊るすワイヤーが長いので、梁等が床に上がってしまうんです。
でも小屋梁は小さいので、手揚げでもなんとかなるんです。
⑤その構造上、足場からレールを跳ね出す事も出来ません。
その為、足場の内側に材料置き場をつくる必要があります。
つまり、重い荷物を足場内に運び入れるのは人力なんです。
これって、かなりネックですよね?
ユニックで吊り込める現場は、問題ありません。
でも今回の現場は、ユニックを使う事が出来ないんです。
その為、担ぎ屋を手配して横持ちを行います。
問題は、まだあります。
作業床があると、吊り上げる事が出来ません。
床があったら、梁等が当たっちゃうでしょ!
作業床を張る前に、材料を揚げなければならないんです。
安全対策上、問題ですよね・・・。
今の所、一部を開口のまま残して、そこから揚げるようにしています。
ガータークレーンの構成部品を撮ってみました。
これを足場架設時に組立て、足場に固定します。
そして建て方完了後にばらして、持ち帰ります。
この時間が、結構掛かるんです。
便利だけど、色々と制約の多いクレーンでもあります。
運用方法を改善しつつ、より安全に便利に使えるようにしたいと思います。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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