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今日は第3火曜日につき、アセットフォーはお休みです。
先日、弊社OB様より電話が入りました。
「オークフロアーから木屑が出てきた。」
お話を聴いてみると、どうやらキクイムシが発生したようです。
家屋や家具に使用される木材に害を与える虫の中でも日本で被害が多いのはシロアリ類やキクイムシ類なんだそうです。
キクイムシの幼虫や成虫を見たことがある人は、意外と少ないと思います。
私自身も、以前に別のOB宅で初めてみました。
その時は、ラワン合板から発生したんですが・・・。
幼虫は木材にあけられた穴の中に潜んでいるのでその姿を目撃することが難しいようです。
成虫になって穴から脱出しても、通常10日前後で死んでしまいます。
だから被害の割には遭遇率の低い害虫なんだそうです。
キクイムシは細長い甲虫で、体色は赤褐色を中心に、黄褐色や黒褐色まで多様です。
ヒラタキクイムシの成虫の体長は2.2mm~7.0mmと他の虫に比べて個体差が大きく、平均的なサイズは3~4mm。
幼虫期の栄養条件が影響すると言われています。
日本では通常、1年で卵→幼虫→蛹→成虫)と成長しますが、温度と栄養条件によっては寿命も変動します。
成虫の発生時期は春から夏にかけてが一般的。
ピークは6月です。
栄養が足りない場合は秋に出現したり、暖房等によって部屋が年中あたたかい場合は冬に出現したりすることもあるので、一年を通じて注意深く観察するようにしてください。
キクイムシの雌成虫は好みの木材に産卵管を差込み、導管部分に卵を産みつけます。
1回につき1~数個、合計数十個の穴をあけて産卵。
約10日で孵化し、乳白色の幼虫は木材の内側を食い荒らしながら移動します。
幼虫は木の中で越冬し春になって蛹化、羽化して脱出します。
このとき、被害材の表面には直径1~2mm程度の穴があき、その付近に粉が落ちます。
写真のような穴を見つけたら、キクイムシを疑ってみましょう。
以前は、キクイムシ対策としてホルムアルデヒドを使った予防を行っていました。
でもホルムアルデヒドの使用制限に伴い、キクイムシの被害は少しづつ増えているように思います。
キクイムシは刺したり吸血したりすることはないため、人体に対する影響はありません。
でも住宅建材や家具を加害するため油断大敵です。
決して侮ってはいけない害虫です。
被害にあった場合は、速やかに木材の脱出孔にキクイムシに利くピレスロイド系の殺虫剤のノズルを差し込み、スプレーする事をお勧めします。
posted by Hoppy Red
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