blog
05月15日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は雨。
気温も20℃を超えません。
少し肌寒いくらいです・・・。
本日、板橋区常盤台3丁目の『FPの家 М邸』で換気風量測定を行いました。
ちなみに今回は、日本住環境㈱のルフロ400を採用しています。
まず初めに行うのが、自然給気口を開けること。
壁に設置されている自然給気口を撮ってみました。
閉じている状態です。
これを開くと、こうなります。
弊社では写真のように、上と左右の3方を開けて下を閉じるようにしています。
ちなみに蓋を開けると、こんな感じです。
防塵フィルターが見えるでしょ?
ご入居後は、これを定期的に洗浄&交換しなければなりません。
続いて行うのが、排気口の開度調整です。
写真は全開状態、開度5になります。
開度調整後は、こうなります。
換気設計時に各排気口の開度が設定されているので、一旦この値に設定します。
排気口に刻まれた数字に△を合わせるだけなので、簡単なんです。
でも意外と硬いんですよね・・・。
指先に力を入れないと回りません💦💦💦
全ての自然給気口を開け、排気口の開度調整をすれば準備完了です。
全ての窓を閉じて、風量測定を開始します。
測定には、写真の測定器を使います。
マノスターゲージW081型という、微差圧計です。
ノズルのついたチューブを青い方に挿せば吸入差圧、赤い方に挿せば吐出差圧を計測出来ます。
ちなみに弊社では、排気口の風量を測るようにしています。
測定方法は至って簡単です。
ノズル先端を排気口中央の穴に挿し、マノスターゲージの値を読むだけですから。
いよいよ測定開始です。
全ての排気口で、次の3段階の風量を測定しました。
①ダイヤル2.5
②ダイヤル3.0
③ダイヤル3.5
そして、それぞれの値を表計算ソフトに入力していきます。
マノスターゲージは差圧をPaで表示します。
この値と開度を表計算ソフトに入力すると、それぞれの風量を㎥/hに換算してくれます。
それぞれの個々の風量と合計風量を確認し、設計書に近いダイヤルを見つけるのが最初の段階です。
そして、次に行うのが個々の風量の微調整です。
今回の場合であれば、ダイヤルを3.5に固定し、それぞれの風量が設計書の値に近ずくように開度を調整します。
全ての排気風量が設計風量に近い値になれば、作業終了となります。
そして是正した開度を表計算ソフトに入力し直して出力すれば、換気風量測定終了となります。
現場の状況は、現場によってマチマチです。
梁の関係で、ダクトが予定通りに通らず配管経路を変える場合もあるし、曲がりを増やす場合もあります。
ダクトとソケットを留める結束バンドがきつければ、やはり圧損が増えてしまいます。
こんな時は、設計よりも圧損が増えてしまい風量が出ない事もあります。
逆に建物の気密性能が低ければ、給気風量が増えるので排気風量は大きくなります。
でも、これがクセモノなんですよね・・・。
排気風量は増えるけど、計画した所から外気が入って来ないので空気の流れがコントロールできないんです。
つまり計画換気が破綻する訳です。
自然給気口の給気風量を測定すると、わかります。
給気風量の合計と排気風量の合計の差は、隙間からの吸排気ですから・・・。
換気風量測定って、簡単なようで意外と難しいんです。
でも、ちゃんと行えば換気システムが計画通りに機能してくれます。
せっかく高いお金を払って設置するんですから、ちゃんと機能しないとダメでしょ?
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。