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05月20日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は雨のち曇り。
お昼頃まで雨が残っていました。
こんな日でも現場は動いています。
練馬区春日町4丁目の『FPの家 I邸』では、透湿防水シート(以下、シート)を張ってもらいました。
毎度お馴染みの黒いシート。
ウルトのウートップ ハイムシールドです。
今回は、シートについて書いてみようと思います。
近年、シートの劣化が密かな問題になっているのをご存知でしょうか?
問題の原因のひとつは界面活性剤による防水性の低下です。
現場で散布される防蟻・防腐材や、防腐処理された木材に含まれる界面活性剤。
これがシートに触れることで、シートの防水性が劣化します。
タイベックシートのパンフレットより、透湿防水シートの防水性と界面活性剤の関係を転載しました。
謝って防蟻・防腐剤を付着させる。
躯体や耐力面材に散布した防蟻・防腐剤が付着する。
濡れた防腐処理材(柱・土台や通気胴縁)に触れる。
どれも、ありそうでしょ?
でも、どれもNGなんです。
しかも、一度付着した界面活性剤はずーっとシートに影響を与え続けるとも言います。
かなりヤバイですよね・・・。
こうした問題を受け、透湿防水シート協会も2011年6月に『防蟻・防腐材による透湿防水シートへの影響について』という告知を出しています。
その中で、防腐・防蟻処理された通気胴縁使用時の注意事項として挙げているのが以下の点です。
①施工中、雨水で濡らさない。
②通気胴縁施工後は、外装材を速やかに施工する。
これって、簡単に実行できる事ではありません。
しっかりと雨養生を行っても、雨で濡れる事ってゼロではないからです。
ハッキリ言って、無理だと思います。
弊社で採用しているホウ酸による防蟻・防腐処理も、雨に濡らすのが厳禁です。
だから雨対策を行います。
でも、濡れちゃう事もあるんです。
でも濡らしても、再度ホウ酸水溶液を噴霧する事で解決できます。
そうでなければ、ホウ酸による防蟻・防腐処理なんて採用しません!
でもシートの場合は、張り替えるしか無いんですよね・・・。
防水性のないシートなんて、何の意味もないでしょ!
界面活性剤に強いシートもあります。
例えば、タイベックシルバーの場合は、15%程度の低下で済むようです。
従来のシートは82%も低下するというんだから、かなり優秀ですよね。
濡らさないように心掛けるけど、念には念を入れて、こうしたシートを採用しよう!
これが大人の判断だと思います。
ちなみに・・・
ウルトのパンフレットでも、上記のような比較がなされていました。
界面活性剤水溶液に3日間含侵させた後、防水性能を測定した結果です。
比較品A・Bとの違いは明らかでしょ!
そもそも最初の防水性能も全然違うんですけど・・・。
こんな結果を見せられたら、他のシートなんて使えません!
しかも・・・。
またしても、タイベックシートのパンフレットから抜粋しました。
シートの経年防水性を比較したグラフです。
これを見ると、他社製品は10年でJIS初期性能規格を若干下回っていることがわかります。
JIS耐久性規格は上回っているものの、これってどうなの?
でも、こんなシートが流通しているんですよね・・・。
だって、ほとんどの製品は10年保証しかしていません。
シートの劣化が原因で雨漏りが発生しても、10年経過していればお咎めナシなんです。
だったら、20年・30年経っても防水性が低下しないシートにすべきですよね?
これが大人の判断だと思います。
ちなみに弊社が採用するウートップ ハイムシールドは、80年相当の耐久試験にて高耐久性能を確認しています。
界面活性剤による性能低下も無いし、耐久性もバッチリ!
凄いでしょ?
物理的強度も高いので、施工時の傷や強風等の影響も少ないんですよね・・・。
たかが透湿防湿シート。
されど防湿シート。
防湿シートの選定って、かなり重要だと思います。
posted by Asset Red
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