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弊社では、お客様支給品の取付も承っています。
例えば照明器具や小物類、エアコン等の依頼が時々あります。
今回は支給品に関する注意事項を書いてみようと思います。
まず初めに基本的なことから書きます。
いわゆる工事費は、大きく5つの費用に分ける事ができます。
①材料費
材料自体の金額です。
梱包になっている物については、梱包ごとの金額になります。
12本入りの木材であれば、1本だけ使いたくても12本分の費用を計上するのが一般的です。
残りを返品する事は出来ません。
倉庫保管して必要な時に使おうと思っても、倉庫利用料や結束費、搬出・搬入等の余計な費用が発生する事になります。
②施工費
加工・組立て・取付等の手間賃です。
工事日数×1日当たりの工賃を計上するのが一般的です。
半日仕事であっても、3人で工事を行えば日当×3人の費用が発生します。
③運搬費・搬入費・荷受け及び検収費・保管料
運搬費はわかりますよね?
送料という場合もあります。
現場まで材料を運ぶための費用です。
通常はトラックの荷台で手渡して業務完了。
荷受け人が荷台から建物内に材料を運びます。
これを搬入費と言います。
この時に、材料が注文通りであるかどうかを確認する作業が検収費です。
現場ではなく、弊社事務所に届けてもらう場合もあります。
その場で荷受け・検収を行い、保管後現場まで運びます。
こうした場合には、別途事務所から現場までの運搬費・搬入費が必要となります。
④産業廃棄物処分費
梱包資材や発生残材・ゴミを収集し、中間処分場へ搬入。
分別し最終処分するための費用です。
⑤建設会社の経費
業として営んでいる以上、利益や様々な経費が必要となります。
この中には、社員の給料や事務所家賃・光熱費・福利厚生費・各種保険費用や税金
将来への投資等が含まれています。
ただし見積書の表記に当たっては、それぞれの内訳を細かく提示する事もあれば、まとめてしまう事もあります。
どう表記するかは、見積作成者の考え方次第という訳です。
話を戻したいと思います。
お客様が材料を支給し弊社が取付を行う場合、確認しなければならない事があります。
①であれば、必要個数だけ支給するのか梱包ごと支給するのか?
後者であれば、残りはどうするのか?
②は、問題ないと思います。
施工方法を事前に確認し、金額の合意が為されていれば良い訳です。
もっとも、想定できなかった手間や副資材が必要になる事もあります。
こうした場合の対処方法を決めておく事も重要です。
③が問題です。
誰が現場に、いつ届けるのか?
早過ぎる納品も困るし、取付に間に合わなければ工事が遅れてしまいます。
事前の打ち合わせが重要となります。
また
荷受け・検収は誰が行うのか?
建物内への搬入は誰が行うのか?
も問題になります。
ちなみに小物であれば、以下のようなケースが多いようです。
お客様がご自宅に届いた荷物を受け取る。
検品を済ませ、現場に届ける日まで保管する。
施工日前日に現場に届ける。
エアコンのように大きい物の場合が困るんです。
平日の昼間に現場配達というのが一般的でしょ?
荷受け・検収・搬入ともに、難しくなります。
弊社が費用を戴いて代行する事もあります。
④は、問題ありません。
梱包資材や端材・残材の処分を、どちらが行うかで決まりますから・・・。
大抵は、弊社で費用を戴いて代行します。
支給品って、意外と面倒でしょ?
こんな話をしていると、面倒だから止めるという人も結構いるんです。
確かに費用を削減する事は出来ます。
でも、その分手間が掛かるんですよね・・・。
しかも材料に何か問題があれば、ご自分で問題に対処する必要があります。
一例を挙げてみましょう。
例えば先日の見学会で好評を博した照明器具。
納品された器具の一部に不具合がありました。
取付後、点灯試験を行うと3灯ほど点灯しない電球があったんです。
お客様に連絡を入れ、別の電球をご用意戴き交換しました。
また、別の不具合もありました。
症状を伝えメーカーと交渉し、新品を現場に届けさせたのもお客様です。
弊社は届いた新品を組立て、不具合品を取外し、新品を取付けました。
点灯試験も問題なし、不具合もありません。
メデタシメデタシ・・・。
不具合品と梱包資材は、お客様に引き取って貰いました。
これが支給品でなければ、これらの交換に関わる全ての作業は弊社が無料で行います。
でも今回の場合は、大半の作業をお客様にお願いする事になりました。
また電球の交換や、不具合品の取外しと新品取付に関しては有償工事になります。
もしも1年以内に不具合があれば、メーカーが無償対応してくれます。
でも取付・取外しに関しては、有償対応となります。
大きな脚立を持ち込まなければならないし、重量もそれなりにあるので2人作業が基本となります。
費用もバカにならないと思います。
イザという時の対応も、お客様がするしかないんです。
支給品を嫌がるビルダーも多いと聴きます。
おそらく、こうした対応でお客様との信頼関係に傷をつけたくないんだと思います。
弊社も、その想いは同じです。
支給品の取付は可能です。
でも皆様が思っているほどコスト削減には繋がりません。
その理由は、ここに書いた通りです。
支給品を使おうと、弊社で仕入れた材料を使おうと、手間や会社経費は変わりません。
変わるのは材料費+αだけなんです・・・。
posted by Asset Red
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