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以前に、この場を借りてご紹介した断熱材の話です。
その名も『エアロキープ』、エアロゲルを利用した超極薄断熱材です。
エアロゲルのうち、良く知られるのがシリカエアロゲルです。
低密度の個体で高い断熱性を有すなど、際だった特性を持っています。
『凍った煙』『個体の煙』などと呼ばれることもあるそうです。
断熱には動かない空気層が必要です。
熱伝導率が低いという特性を持つ動かない空気。
ナノ単位のこれを約98%も含んでいるのが、シリカエアロゲルです。
簡単に言えば、これをグラスウールにまぶしてつくったのがエアロキープなんだそうです。
先日、公的機関・ 名古屋市工業研究所での試験結果が公表されました。
実は以前にも別の公的機関を利用したそうですが、その時は試験体が薄すぎて満足のいく試験が行えなかったとの事。
満を持して今回の試験に臨んだそうです。
試験結果は、満足のいくものだったようですね。
早速、速報が届きました。
凄い結果だと思います。
①熱抵抗値:エアロゲル(10mm品)・・・実験結果8.0m2K/W
②熱伝導率:エアロゲル(10mm品)・・・実験結果0.00125W/m・K
熱抵抗値8.0m2K/Wと云えば、GW16Kであれば厚さ36cmに相当します。
わずか厚さ10mmのエアロキープが厚さ360mmのGW16Kと同じ断熱性能と云うんだから、驚き以外の何物でもありません。
しかも耐火性能はJIS規格A1等級(石膏ボードと同等)、遮音性能はJIS規格D-45等級なんだそうです。
衝撃音にも効くし、消防服にも使われているようですから撥水性も期待出来ます。
まだ詳しくは聞いてないけど、確認申請も問題ないようです。
厚さは3・5・10mmの3種類。
真空断熱材のように、穴を明けたらNGという事もありません。
だから留付も釘やビスでOK!
もちろん、糊付けも可能です。
切断もカッターナイフでいけます。
切断面からエアロゲルが零れるのが心配なので、テープ処理を行う事。
これならリフォームはもちろん、新築にも使えそうですよね。
今後に期待出来る断熱材だと思います。
あとは値段ですね。
今のところ、ネ〇〇フォーム並みといったところかな。
施工性を考えると、工夫次第で使えるかも・・・。
まずはサッシの線熱橋対策に使いたいと思います。
posted by Asset Red
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