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今日は第1火曜日につき、アセットフォーはお休みです。
以前に拙ブログにて、キクイムシの事を書いた事があります。
今回は、その補足です。
そもそも害虫とは、人や生活環境を直接・間接的に害する生物(生物学的にいう昆虫だけでなく、哺乳類ではなく肉眼で見ることのできる大きさ以上の生物)を指します。
でも虫にも、それぞれの生態があるでしょ?
そもそも益虫や害虫かは、あくまでも人間の尺度によって決まります。
だから人間の歴史や生活水準・社会環境の変化により変わってくるんです。
また害虫は、害を与える対象により分類する事ができます。
①人に害を与える『衛生害虫』
②食物に害を与える『食品害虫』
③人を不快にさせる『不快害虫』
④衣類の害虫
⑤木材の害虫
⑥動物外部寄生虫
⑦農業害虫
もちろん、キクイムシやシロアリは⑤木材害虫に当たります。
湿気の多い所を好むシロアリと乾いた所を好むキクイムシでは、虫の生態や習性が違います。
でも、ピレスロイド系の殺虫剤は有効なんです。
ピレスロイドについても書いておきましょう。
古くから蚊取線香の原料として使用されたシロバナムシヨケギク(除虫菊)の花には、次の成分が含まれています。
ピレトリン
ジャスモリン
シネリン
これらの成分が殺虫効果を示す訳です。
そして、これらの成分とよく似た作用・構造の化合物をまとめてピレスロイドといいます。
またピレスロイドは酸とアルコール成分からなるエステルの形をしているて、様々な構造があります。
これらの総称がピレスロイド系なんです。
ピレスロイド系は、虫の神経系に作用して麻痺させることで効力を示します。
有機リン系やカーバメート系より即効性があり、殺虫力も同等以上のものが多いようです。
また忌避効果や追い出し効果も期待できます。
キンチョールや蚊取り線香に使われている成分だし、植物由来の成分だし・・・。
安全そうですよね。
には、こんな事が書かれていました。
ピレスロイドは昆虫類、両生類、爬虫類の神経細胞受容体に作用して殺虫効果を発揮する。
(昆虫への毒性作用はヒトの2250倍)
哺乳類、鳥類の受容体への選択的毒性作用は無く、猫を除いてほとんどの脊椎動物がピレスロイドを分解する酵素を持っている。
ヒト成人では急速に代謝され、組織に蓄積せず、尿中に排出される。
そのため3つのピレスロイド化合物(デルタメトリン、ペルメトリン、α-シペルメトリン)の安全性は比較的高いと考えられており、これまで家庭内の害虫駆除などに広く用いられてきた。
しかし、最近のデータでは、皮膚吸収、吸入、食物、飲料などを介して身体に入る可能性があり、親油性のため脳関門を透過し、人間の健康に必ずしも無害ではない研究報告が増加している。
なんか不安になってきました・・・。
しかもピレスロイドのような合成殺虫剤って、3~5年で揮発して効果が無くなってしまうんです。
薬剤耐性が出来てしまい、もと早く効かなくなることもあり得ます。
大丈夫なのかな??
でもシロアリに効くホウ酸も、キクイムシには効かないんですよね・・・。
用法・用量を守って、ピレスロイドを正しく使うしかないのでしょうか?
ちなみに今回は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター発行
身の回りの製品に含まれる化学物質シリーズ/家庭用防除薬
の中から、一部を抜粋して転載しています。
posted by Hoppy Red
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