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07月01日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は雨時々曇り。
でも昨日の天気予報では、曇りだったんです。
梅雨とは言え・・・。
ショックです。
だって今日は、中野区上鷺宮2丁目の『FPの家 O邸』の土台敷きなんだもん。
月曜日には先行足場を架け、建て方を行います。
担ぎ屋さんも手配しているし・・・。
雨だからといって、土台敷きを中止する訳にはいきません。
大工さんに無理言って、かっぱ着用で作業を行って貰いました。
塀や軽トラの荷台等にロープを張り、ブルーシートの仮設屋根を作成。
その下で作業を行いました。
狭い範囲ではありますが、こうすれば電動工具を濡らすこともありません。
濡れた電動工具って感電の危険が高いんです。
今日搬入されたのは、構造金物と土台&大引きです。
その他の材料は、月曜日のお昼過ぎに搬入される予定です。
荷を解き、土台の一部を撮ってみました。
土台・大引きともに、国産檜の心持ち材を使っています。
心が見えるでしょ?
土台や大引きって地面に近い分、シロアリや木材腐朽菌の被害に遭う可能性が高いんです。
だから、より双方に強い耐性を持つ木材を使うのが良いんです。
社団法人日本木材保存協会の木材保存学入門より、各種木材の耐犠牲という表を転載させて戴きました。
これを見ると、檜は耐蟻牲『中』に該当します。
檜って、シロアリに強そうなイメージがあるでしょ?
でも意外とそうでもないんです。
土台や大引きで用いられる木材であれば、ヒバの方が耐蟻牲は高いんです。
でも熱帯産材を除くすべての辺材の耐蟻性は『小』。
ヒバの土台って、心去り材(辺材)が大半なんです。
こちらは、主な樹種の心材の耐朽性という表です。
耐朽性という言葉は聴き慣れないと思います。
これ、木材腐朽菌に対する耐性の事なんです。
ヒノキの耐性は『大』となっています。
日本材では、ヒバやクリ・ケヤキと並んでトップクラスという訳。
但し、これも心持ち材に限ります。
木の断面を見ると、中心部付近の赤身と白太に分かれています。
赤身と白太の違いは、含まれている成分の違いです。
この成分の中に耐蟻牲や耐朽性を高める成分が含まれているようです。
ヒバやマツのような大口径木材は、イラストのように色々な部分を使って木材を製材します。
でも1本の木から芯持ち材は、1本しかとれません。
貴重な1本なんです。
だから心持ち材ばかり使うのって、ヒバや松のような大口径木材ではかなり難しい訳です。
でも檜や杉の場合は、比較的芯持ち材を得やすいんです。
良かった・・・。
という訳で弊社では、国産檜の心持ち材を土台や大引きに採用しているんです。
もちろん、この後に高濃度ホウ酸による木材劣化対策も実施します。
でも、木材そのものの選定も重要だと思っています。
日本住宅性能表示基準の劣化の軽減に関することより、土台の対策を挙げてみました。
上記3つに該当する対策を講じていれば、劣化対策等級3をGETする事が出来ます。
①K3相当の工場処理材+水切
上表の赤い四角内の性能を持ったいわゆる防腐土台を使い、土台水切を使う。
②D1樹種のうち特定樹種+水切
D1樹種を挙げてみました。
でも、この材全てがOKという訳ではありません。
赤字の材のみが、対象となります。
その他同等のもの+水切
これについては、割愛します。
劣化対策等級3をGETしようと思うなら、D1樹種の中の特定樹種もしくはK3相当の土台を使わなければなりません。
その他の樹種を使い、現場で防腐・防蟻処理をしても、意味ないんですね・・・。
雨が降ったり止んだりの中、作業は進められました。
床断熱仕様の為、土台下には基礎パッキンを敷き並べています。
気がつくと、基礎の中に水が溜まっていました。
あっ!
水抜き栓の蓋を閉めたままでした。
慌てて耐圧盤に4箇所ほど設けた水抜き栓の蓋を開け、溜まった雨水を排出しました。
でも、既に地面は水を大量に含んでいます。
すぐにははけないんです・・・。
午前中で土台の敷き込みが終わったので、大引きの裏側に鋼製束を取付け始めました。
ようやく雨も上がり、作業ペースも上がります。
もう一人の大工は、アンカーボルトを締めています。
締め付けると土台天端と平らに納まる丸座金を弊社では採用しています。
これなら床パネルを土台の上に敷き込んでも干渉しないでしょ!
鋼製束を取付けた大引きを土台に取付けました。
これにて、土台敷き完了です。
土台・大引き共にビッショリ濡れています。
でも幸いなことに明日は晴れの予報が出ています。
しっかりと乾かしたいですね。
posted by Asset Red
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