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07月08日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は曇り時々雨。
暑さも少しだけ和らぎました。
でも湿度が・・・。
もちろん猛暑日よりは全然マシなんですけど💦💦💦
昨日、練馬区春日町6丁目で工事中の『スケルトンリフォーム y邸』で、気密測定を行いました。
もちろんy様ご夫婦にも立ち会って戴きましたよ・・・。
気密測定とは、建物の『あってはならない隙間』の総面積を計測すること。
測定器を窓の近くに設置して、室内空気を強制排気もしくは外気を強制吸気します。
前者(図上)が減圧式、後者(図下)が加圧式となります。
弊社では、もっぱら減圧式を行っていますが・・・。
窓に送風機を設置し、ここから室内空気を強制排気します。
窓は開けてあり、そこに穴の開いたポリエチレンシートを張ります。
このポリエチレンシートが、建物の内外を仕切る境界になる訳です。
だから排気を始めると、シートが内側に孕んできます。
建物内の気圧が下がるからです。
送風機の風量を上げるほど、孕みは大きくなります。
内外気圧差が大きくなるからです。
反対に他の窓を少し開けると、あっという間にシートは弛みます。
内外気圧差が小さくなりますから・・・。
こうした事を見てもらいながら、気密測定の説明を行いました。
孕んだシートを指で弾くと、大抵の方はビックリします。
地味な検査なので、これ位しか見せ場がないんですよね😅
3回測定して、平均値を採用します。
参考に、それぞれの測定値を挙げてみます。
1回目
総相当隙間面積αA=58㎡
隙間特性値n値=1.40
50.0Pa時の確定風量=281㎥/h
2回目
総相当隙間面積αA=57㎡
隙間特性値n値=1.37
50.0Pa時の確定風量=281㎥/h
3回目
総相当隙間面積αA=61㎡
隙間特性値n値=1.40
50.0Pa時の確定風量=293㎥/h
平均総相当隙間面積αA=58.6㎡になりました。
これを延床面積(90.41㎡)で割れば相当隙間面積C値となります。
C値≒0.648。
小数点以下第2位を四捨五入する決まりです。
よって、平均C値は0.6㎠/㎡となりました。
弊社では、平成7年以降の新築住宅全棟の気密測定を行っています。
でもリフォーム物件においては、行っていませんでした。
でも最近は、リフォームも測定するようにしています。
新築であれば、完成時C値0.2~0.3㎠/㎡というところ。
でもリフォームであれば、0.4~0.6㎠/㎡くらいになっています。
一応、合格点をもらえると思っています。
もう少し隙間を小さくしたいところなんですが、まだまだ工夫が足りないのかな?
ちなみに、このお宅は壁・天井ともにウッドファイバーを充填しています。
床は発プラ系断熱材を充填。
防湿・気密シートは、ウルトの調湿シートを採用しました。
繊維系断熱材の場合、気密性の担保は上図のような効果を生みます。
①漏気による熱負担を軽減。
漏気が少なくなる分、温めた空気や冷やした空気が逃げなくなるので冷暖房を少なくできます。
②断熱材の断熱効果を補充。
繊維系断熱材は繊維に絡まった『動かない空気』が保温効果を発揮してくれます。
この空気が動いてしまうと、本来の効果が期待できません。
③気密性を高めることで防湿性も高めることができる。
繊維系断熱材は濡れると保温効果が激減します。
また濡れた断熱材はカビの発生の原因になります。
④計画換気の前提条件のひとつです。
C値でいえば、1.0㎠/㎡以下が計画換気が役に立つ最低レベルです。
これ以上すき間が多いと、本来の働きを果たすことができません。
気密性って、重要なんですよね・・・。
でも以前は、あまり重要視されていませんでした。
でも今は、気密!気密!気密!でしょ?
ここ数年の変化に、ビックリしています。
なお今回の測定に当たり、目張りは最低限としました。
①第3種セントラル換気システムの排気口に目張りテープ処理。
②同上自然給気口は蓋を閉じる。
③レンジフードの吸排気には電動シャッターが付いているので無処理。
④給排水設備に関しては、目張りテープ処理
⑤エアコンのドレン穴×3か所は無処理。
⑥JCOM・NTT用CD管×2本は無処理。
⑤⑥については、穴がポッカリ開いている状態です。
完成時気密の場合は、仕方ないんです。
ちなみに、その面積は約17.2㎠。
これを先程の平均総相当隙間面積αAから引くと、41.4㎠になります。
C値=0.5㎠/㎡!
少しだけ改善しました。
posted by Asset Red
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