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練馬区春日町6丁目の『スケルトンリフォーム Y邸』の話です。
昨日、測定バッジを回収してきました。
こんなバッジです。
白・黒2つのバッジの直径は40mm程度しかありません。
でも、とっても役に立つスグレモノなんです。
先端にクリップが付いているので、何かに挟んで固定する事もできるようになっています。
実はこれ、空気中の汚染物質を吸着する測定バッジなんです。
白いバッジは、以下の4物質の空気中放散量を測定。
トルエン
キシレン
エチルベンゼン
スチレン
4つとも、『VOC』と呼ばれています。
ちなみに、4つのVOCだから袋には『V4』と書かれています。
VOCとは揮発性有機化合物 (きはつせいゆうきかごうぶつ)の事。
Volatile Organic Compoundsの頭文字をとって、VOCと呼ばれています。
常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称です。
このほかにも、VOCはたくさんあります。
でも弊社では、特に問題があると思われる4物質について測定を行っています。
また黒いバッジは、ホルムアルデヒドの空気中放散量を測定できます。
測定自体は、極めて簡単です。
袋を開け、中に入っているバッジを床から1.2~1.5m程度の高さに据え付けるだけですから。
こんな感じです。
脚立の最上段の出っ張りをクリップで挟んで設置完了!
ちなみに弊社では、LDに据え付けるようにしています。
面倒なのは、設置時間です。
8時間以上40時間以内でなければ分析・報告ができません。
袋を開封したら、測定開始!
事前に窓と扉を開放し、30分以上換気します。
その後、測定する部屋の窓と扉を閉鎖して5時間以上維持します。
なお24時間換気システムは、稼働させています。
ただし、レンジフードや局所換気については稼働させません。
厚労省の指針値は室温が25℃の時のものですから、室温も25℃程度に設定します。
測定時間は24時間が基本です。
最低時間は8時間。
ただし24時間未満の場合には、14~15時が測定時間の中央になるように開始時刻・終了時刻を設定します。
測定中、人の出入りは原則禁止です。
香水やヘヤスプレーが影響を与えるかもしれません。
だから現場には、写真のように『立入禁止札』を貼っておきます。
測定が終了したら速やかに回収し、分析機関へ郵送します。
所定の分析が行われ、報告書が手元に届くのは7~10日程度です。
5物質の放散量がppmで表示されるので、次の指針値よりも小さいことを確認します。
ホルムアルデヒド・・・0.08ppm
トルエン・・・0.07ppm
キシレン・・・0.05ppm
エチルベンゼン・・・0.88ppm
スチレン・・・0.05ppm
なお、この指針値は『健康な人が、その化学物質による健康被害を受けないであろう値』です。
この数値を上回ると直ちに健康への被害があるという訳ではありません。
また現時点では、強制を伴うものでもありません。
この指針値を下回った場合は望ましい状態にあると考えられますが、上回った場合であっても換気を行うことにより、濃度の低減を図ることは可能です。
さらに家具・カーテン・タバコなどの影響も想定されるので、これらを排除する工夫も必要です。
意外と思われるかもしれません。
でも室内には、色々な『空気を汚す物質』が混じっています。
しかも私たちが口に入れるモノの57%は、室内空気なんです。
事前に、こうした有害物質の放散量を確認する必要性を感じます。
また有害物質を含む建材の使用も最低限に留めたいと考えています。
臭いにおいは元から絶たなきゃダメ!なんです。
測定バッジをもっと詳しく知りたい方は、販売元のページをご覧ください。
測定バッジの株式会社オーピス|測定バッジについて (odn.ne.jp)
購入して、測定して、分析機関に送付すれば、ご自分でも確認できます。
ちなみに測定バッジの有効期限は、黒は製造日から1年、白は製造日から6か月となっています。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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